対して、ライバル達はYZ250Xを揃えた。日本のクロスカントリーでは、なかなか4スト450ccのアドバンテージを活かしづらく、特にヤマハ勢では最大排気量のYZ450FXを差し置いて、2ストロークが好まれる傾向にある。この傾向は、現在トップクラスで巨大な力を持っているBeta勢も同じだ。特に世界GPに傾倒するBetaは、4ストロークよりも断然2ストロークのシェアが高い。かつては、エンデューロも4ストロークに置き換えられたが、現代では北米GNCCを除いて2ストロークが非常に大きな力を持っている。
会場、プラザ阪下はひどい雨に見舞われた。サンド質の泥が、マシンを消耗することを、ベテラン達は知っている。雨のプラザ阪下で、決してノンシールチェーンを使ってはいけない、切れてしまうから…と言われるほど雨の阪下は過酷だ。