3周目、馬場が大きく順位を落とすと、鈴木に食らいついたのは田中教世。エンデューロ的なセクションは苦手という田中も、さすがレジェンドモトクロスライダー、あっというまにログセクションを攻略。9分前半のタイムを刻み、3周目には馬場に変わってトップへ。鈴木健二とのバトルになった。鈴木が持ち前の強さでトップを切るが、中盤にはピットインのタイミングで田中に切り替えされるシーンも。
だが、田中はまさかのガス欠でリタイアしてしまう。
残る強豪、タイトルホルダーの渡辺は、3番手で苦戦していた。「久々に450でレースに出ました。思った以上に、ガソリンの減りが早い。1時間30分はもつと思って10Lのビッグタンクをつけてきたのに、あっという間に給油タイミングになってしまう。それに、エンジンのかかりづらさに、ちょっと手間取ってしまった。もうちょっと、次戦ではしっかり作りこんできたいなと思いました。クロスカントリーでは、エンジンがかかりやすいモードに切り替えるマッピングスイッチがあっても、いいかもしれない」と渡辺はレース後に語る。