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CRシリーズでは見たことのない細身のアルミフレームは、横剛性を25%も落としたものだと言う。ほうほう、ずいぶん柔軟性を手にいれて、これならアマチュアにも乗りやすいだろう、と思っていた。だが、オフロードヴィレッジのトラックに入っていった瞬間、とてもではないけれど、乗り切れないと思った。なんという、強烈なバイクなんだ。レスポンスフルなエンジンに、ガッシリした車体(どこが柔らかいんだ!)。自分に足りないものはたくさん見えてくる。だが、40歳間近のアマチュアにはそれをうめることは敵わなそうだ。

450特有の、ハイスピード時における振られるフィーリングが無いですね。走行時に、ジャンプの着地時に少しだけ斜面にたいしてよれてしまったのですが、リアがあたった感じはするけどどそのまま通過できる。そのショックを拾わないイメージ。フレームの柔らかさ・しなやかさというのがマシンを前に進める力に響いているのかもしれないですね。

画像2: はっきり明確に、タイムを削りにいくマシン

前のフレームだとコーナーを曲がる時に途中で抜けるような感じがあったけど今回はしない。自分の行きたい方向のイメージにバイクがしっかり乗っかってくれる感じ。嫌な感触とか予期せぬ挙動がなく、レールに沿って走れるようなフィーリングを感じます。

今回フレームが細くなったのは、ホンダの狙いが変わったのかもしれないですね。コーナーをちゃんと曲げるにはこうしないといけないんだって所まで踏み込んできたのかもしれない」と辻は言う。

画像3: はっきり明確に、タイムを削りにいくマシン

このたびのCRF450Rは、縦剛性を100%維持し、横剛性を25%ダウン。トリプルクラウンに関しては縦剛性をアップ、ねじれ剛性も向上している。細くなったとは言え、それは横からみた時の話だ。これまでよりも、フレーム剛性の解析技術が上がって、無駄を省く形へと昇華したのが2021年モデルなのだそうだ。メインパイプは歴代最細だが、決してそれは「硬さ」を失うモノではない。

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