2021年ダカールラリーは、Hondaワークスが2連覇を果たした。例年通りのシーソーゲームの展開がはやいうちに収束、ホンダの勝利は手堅いかと思われた終盤、しかしその結末はわからなくなった。現場で指揮をとった本田太一MGは、「最終日のフィニッシュラインを迎えるまで勝利は確信できなかった」と独白する。

三連覇に向けて切磋琢磨するライダー達

2022年のライダー・チームの体制は未定だが、今大会を通して更に選手層が厚くなったように感じるHondaワークス。ケビンが今回総合優勝を獲得した一方で、前回王者のリッキーは前半の遅れが響き、総合優勝にあと一歩及ばず悔しい思いをした。ダカールラリー随一のスピードスターのバレダは上手くリズムが噛合えば確実に総合優勝できる実力をもつ。またドクターストップによりレース続行が困難となったが、中盤で実力を見せつけたナチョ。彼らはチームメイトであると同時にライバルでもあり、4人が切磋琢磨することで、よりHondaファクトリーは強くなり、三連覇を確固たるものにするだろう。

画像: ナチョの走りはTOP集団の中でも頭1つ抜け出していたと本田MGは語る。結果的にドクターストップとなりリタイアとなったが、半壊したバイクでステージを走りきったナチョを見て、勝利への強い執念を感じたという。

ナチョの走りはTOP集団の中でも頭1つ抜け出していたと本田MGは語る。結果的にドクターストップとなりリタイアとなったが、半壊したバイクでステージを走りきったナチョを見て、勝利への強い執念を感じたという。

画像: リモートで取材に対応いただいた、本田太一氏

リモートで取材に対応いただいた、本田太一氏

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