部分やパーツの進化が車両の持ち味にも影響
「この車両は17インチに合わせた車体やライフパッケージのエンジンなどRCM(Real Complete Machine)としてのスペックを満たした上で、今らしい内容を取り込んだものです」。こうACサンクチュアリーの中村さんが言う、マークⅡのコンプリートカスタム。派手になりがちなイエローラインを外装にあしらいながら、全体の雰囲気はスマートにも思える。
「ラインはZ1000H(Mk.Ⅱのインジェクション仕様モデル)パターンをアレンジしたグラデーションで、そのカラーも各部パーツもオーナーさんのリクエストですから、生粋のオーダーメイドとも言えます。カスタム要素としてはオーリンズRWUフォークにO・Zレーシング製鍛造ホイール、スカルプチャースイングアーム/ステムなど、機能面もきっちり盛り込んでいます。
ただハード面ばかりきっちり揃えるとガチガチになりがちで、そうするとやり過ぎ感が出てしまう。それでルックスやカラーリングに都会的なセンスと言うか、遊び心を入れています」
それが先ほど述べたようなスマートさにつながっているのだろう。ところで現代的な要素としては、各パーツに施される表面処理もある。
「メガホンマフラーはスチール製ですが、セラコート仕上げとすることで耐熱性、耐蝕性が大きく高まっています。これまでのスチールメガホンは雨に当たった後のサビやそこから来る朽ちが心配でしたが、その心配が大幅に軽減できます。スチール管ならではの音質も合わせて、今から改めて楽しめると思いますよ」
素材そのもの、加えて素材の仕上げにも配慮して進化するRCM。心配はベース車両の希少化だが、そこにも乗り越える手段はあるかも知れない。このMk.Ⅱを見ていると、そんなことにも思いを馳せてしまう。
▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!
Detailed Description 詳細説明
取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)
まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ