予選4番手、幸先のいい出足の大塚豪太
迎えた開幕戦。土曜の予選では、IA1クラスにおけるホンダ勢で2番手の4位でフィニッシュ。今季はホンダにファクトリーチームはないものの、ホンダモーターサイクルジャパン直系チームのDREAM Racingやヤマハファクトリーに食い込むリザルトで、ベストタイムも2分6秒台。決して悪くない立ち上がりだ。
最後の調整を石浦が施して、いよいよ決勝日曜日を迎える。
珍しいほど、晴天に恵まれたレースウィーク。土曜に引き続き、半袖で観戦できるほどの陽気につつまれたHSR九州だった。大塚は、インよりのグリッドを選択。予選4番手の強みを活かして、好スタートの条件を引き寄せた。
タイミングはばっちり。その後の伸びでトップは引けないものの、5番手あたりで1コーナーへ飛び込む大塚。しかし、混戦に巻き込まれて出遅れた形に。追い上げのレース展開となった。「事前テストよりもフィーリングが上がっていて、マシンの仕上がりはよかったです。苦しいスタートだったので、必至に追い上げていたのですが、中盤でリアブレーキが効かなくなってしまいました。マフラーが脱落しかけていて、リアブレーキに当たり、ディスクがまがってしまっていたんですね。そうこうするうちにマフラーが落ちてしまった。6番手くらいまであげられたんですが、黒旗を振られてしまいました(※編注:黒旗はコースから出よの意)。出されたのはあとラストラップだったんですよね、惜しかった。振られなければ、リザルトを残せたのに」と大塚(ただし、公式結果には22位のリザルトが残っている)。
実はこのレース、ヒート2では能塚智寛が再音量測定時にアウト、失格となっている。サイレンサーの担うレースでの役割は、非常に重いのだ。
GOSHI石浦は「ラスト3周でボルトが緩む原因は何だったのか、持ち帰り究明します」と語る。