ニーグリップは100%と60%を使い分ける
次も基本中の基本、ニーグリップ。そもそもこれができていないと、何も始まりません。しかし、できているつもりの人でも実際にレースが始まると疎かになってしまったり、疲れてくるとラフになったりしてしまいます。ではニーグリップを継続するためには何が必要なのでしょうか。
「よく内股気味にすると自然とニーグリップできる、という教え方をする人がいるのですが、僕の場合はあんまりそれを意識したことはありません。くるぶしの内側のこの部分をしっかりとフレームに押し付けるイメージで、足の内側全体をマシンにフィットさせます」
良い例
悪い例
前から見るとこんな感じ。
「ニーグリップは常に100%の力でやっていると疲れてしまうし、長いレースだと継続できません。なので、コーナーの立ち上がりでバイクが加速する時に100%で行い、十分に加速してGが安定してきたら60%くらいにセーブしましょう。ただし、ギャップを通過する前には必ず100%にすることが大事です」
そのため、トップスピードで走っている時の目線はタイヤ2〜3個分先(写真:赤いライン)を見るようにしましょう。よくフロントフェンダーの目の前を見てしまう(写真:黄色いライン)人がいますが、それだと突然現れるギャップに反応できず、弾かれてしまいます。
また、足をステップにかける角度も重要です。
良い例
悪い例
これもニーグリップと同じで、トップスピードに乗ってしまえば少し緩めてもいいのですが、立ち上がりの加速している時は左の写真くらいステップの角に足を乗せましょう。