3月14日の開幕戦CGC奈良から7ヶ月が空き、10月17日にG-NETの第2戦となるブラックバレー広島が開催された。日高ロックスが中止となったことで大会数の減少が危惧されたG-NETだったが、日野の後に特別選抜戦・四国が開催されることで全4戦をキープ。有効ポイント制にてシリーズチャンピオンが決定される。

2連勝の山本礼人
チャンピオンの行方は日野へ

画像1: 2連勝の山本礼人 チャンピオンの行方は日野へ

山本礼人
「今年は奈良トラの前からしっかり乗る時間を確保できてまして、ブラックバレーは去年も勝ってるので、いいイメージがあったんですが、いざスタートしたらすごく難しくてうまくペースを掴むことができませんでした。とはいえトップとすごく離れてしまうと心が折れてしまうので、グッと我慢して少しでも離されないようにして。

そのうち、ちょっと慣れてきたらペースも上がってきて、タイスケくん(水上)やケンジさん(鈴木)に追いついて、抜きつ抜かれつ。4周目の最後の新組合ヒルの下りでケンジさん(鈴木)がクラッシュしていて、そこでトップに立ってからはずっとトップでした。今回はケンジさんの安定感の高さに改めて驚かされましたね。ずっと後ろを走っていたんですけど、新組合ヒル以外ではほとんどミスがなく、アクセルを開けることの大切さを目の当たりにしました。

昨日の夜の雨の影響が、中盤に一度乾いて回復したのに、最後にまた強く降ってきて、コンディションの変化に対応するのが大変でした。僕はリアタイヤは540DCで、鉄板なんですけど、コースがとにかくどこもツルツルだったので、フロントタイヤを信じて祈りながら走ってるようなレースでしたね。

本当にGASGASのEC300との相性が良くて、エンジンがすごく回るので、回して乗るのが好きな僕にとってはすごく乗りやすいんです。奈良トラが終わってからはサスペンションのセッティングを変更したり、エンジンも少しチューニングしてもらって、マシン作りにも力を入れました。これまでは完全にハード寄りのセッティングだったんですけど、今年はJECにも出てるので、少しパワーも出してサスもしっかりめにして、結果その方がスピードも出しやすいので楽に乗れるんですよね。

ちょうど昨日の夜、寝る前にインスタグラムやTwitterを見ていたら、トルコのSea to Skyに参戦している佐々木さん(佐々木文豊)やナツメちゃん(木下夏芽)が最終日を走っていて、特にナツメちゃんがポイント5まで行っていたのは勇気をもらいましたね。

ケンジさんの調子もいいし、ロッシさんも今回3位ですから、日野までは気が抜けないですね。今年はJECのNBとG-NET両方でチャンピオン獲れるように頑張ります!」

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鈴木健二
「最終周前の下りでタイヤが滑ってすごい勢いで転んでしまい、大怪我したかと思いました。ミタニランドの後の下りも難しくて転んだ後、ツルーってバイクと一緒に滑降するレベルで……。最後の周に、FIMタイヤどうかな、と思って交換したら、ずっとうまく登れなかった最後の新組合ヒルがすごく良くて一発で登ることができましたね。開幕戦、広島とアヤト(山本)に勝たれていて、僕が2位なので、日野と最終戦どっちも勝てるように頑張ります」

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高橋博
「怪我はもう完治していて身体は万全です。今日でだいぶレース勘も戻ってきたと思います。最後の30分で雨が強くなってきて下りが激変してしまい、たくさん転んで5周目を周回することができませんでしたが、3周目にタイスケくん(水上)も抜けて、3位に上がることができました」

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水上泰佑
「2周目はトップだったのですが、レース中盤からエンジンがうまくかからなくなってしまって、プラグ変えたり色々試した後に、キルスイッチの泥噛みトラブルだったことが判明しました。おそらく下りで転んだ時に泥が詰まってしまったんだと思います。対策をして次の日野ではしっかり勝ちたいと思います!」

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