輸入車ならではのデザインやこだわりをみせる、ハスクバーナ・モーターサイクルズ「スヴァルトピレン250」。パワフルなエンジン&軽快なハンドリングで、街乗りからワインディングまで楽しみやすい仕様となっている。 
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

ハスクバーナ・モーターサイクルズ「スヴァルトピレン250」インプレ(太田安治)

画像: Husqvarna MOTORCYCLES SVARTPILEN 250 総排気量:248.8cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 シート高:835mm 車両重量:約153kg(半乾燥) 税込価格:66万7000円

Husqvarna MOTORCYCLES SVARTPILEN 250

総排気量:248.8cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:835mm
車両重量:約153kg(半乾燥)

税込価格:66万7000円

イキのいい走りが似合う個性派スクランブラー

スヴァルトピレン250は2020年にラインアップに加わった注目の一台。タンクからサイドカバー、シートレール部分までを繋げたフォルム、タンク上のキャリアやサイドの張り出しなど、他メーカーにはない「北欧デザイン」が異彩を放っている。

最高出力31馬力のエンジンはショートストローク&高圧縮の設定。7000〜1万回転をキープし、パワーを使い切っての走りは爽快そのもの。ストリートをキビキビ走るなら6000回転以下に落とさないよう2〜4速を使い分けることがポイントだ。

積極的な操作を求めるエンジンに対して、ハンドリングは意外におとなしめ。しなやかに動く前後サスペンションで乗り心地が良く、アップライトなライディングポジションに、座り心地のいいシートと併せ、通勤通学からツーリングまで守備範囲が広いのも特徴だ。

峠道では「やや飛ばし気味」がちょうどいい。適度な車体剛性と奥で踏ん張る前後サスペンションでギャップに強く、ブレーキングや切り返しでラフに扱っても穏やかに反応するから、経験の浅いライダーでも不安なくコーナリングを楽しめる。未舗装路にも臆せずに入り込めるが、最低地上高はさほど高くないから大きめのギャップ超えは慎重に。

個性的なルックスながら、中身は正統派ロードスポーツ。ハスクバーナ・モーターサイクルズという由緒あるブランドも大きな魅力のひとつだ。

ハスクバーナ・モーターサイクルズ「スヴァルトピレン250」ライディングポジション・足つき性

シート高:835mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像: ハスクバーナ・モーターサイクルズ「スヴァルトピレン250」ライディングポジション・足つき性

市街地走行に適したごく軽い前傾姿勢で、アイポイントが高く見通しがいい。835mmというシート高だが、乗車時のリアサスの沈み込みが大きめで、足着き性は想像するより良好。

ハスクバーナ・モーターサイクルズ「スヴァルトピレン250」注目ポイント

画像: 31PSを発揮するDOHCシングルはスペック以上にトルキー。高回転域での爽快な吹け上がりは大きな魅力だ。

31PSを発揮するDOHCシングルはスペック以上にトルキー。高回転域での爽快な吹け上がりは大きな魅力だ。

画像: ナンバーステーをスイングアームマウントとして、コンパクトなテールカウルとは離れたレイアウトを採用。

ナンバーステーをスイングアームマウントとして、コンパクトなテールカウルとは離れたレイアウトを採用。

画像: クラシカルな丸目ヘッドライトだが、中身は上下2段式のLED でポジションはリング式。ウインカーもLEDを採用する。

クラシカルな丸目ヘッドライトだが、中身は上下2段式のLED でポジションはリング式。ウインカーもLEDを採用する。

ハスクバーナ・モーターサイクルズ「スヴァルトピレン250」主なスペック・価格

全長×全幅×全高NA
ホイールベース1357±15.5mm
最低地上高145mm
シート高835mm
車両重量約153kg(半乾燥)
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
総排気量248.8cc
ボア×ストローク72.0×61.1mm
圧縮比12.5
最高出力23kW(31PS)/9000rpm
最大トルク2.45kgf・m/7250rpm
燃料タンク容量約9.5L
変速機形式6速リターン
キャスター角65°
トレール95mm
タイヤサイズ(前・後)110/70R17・150/60R17
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmディスク・Φ230mmディスク
メーカー希望小売価格66万7000円(消費税10%込み)

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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