R1M仕様のMT-10
「SP」の名前は伊達じゃない
ヤマハスーパースポーツのフラッグシップ「YZF-R1」をベースにした、MTシリーズの旗艦モデルがMT-10。日本にはいまだ導入されていないが、欧州では新たにスペシャルバージョンが発表された! 今度は「YZF-R1M」の要素がふんだんに盛り込まれたMT-10 SPの誕生だ。
写真を見て分かるように、R1Mをイメージさせるカラーリングを採用したこのモデルは、なんとYZF-R1Mに採用されるオーリンズ製電子制御サスペンション「ERS」(エレクトリックレーシングサスペンション)を装備。走行状況に応じてSCU(サスペンションコントロールユニット)が、前後サスペンションの伸・圧減衰力を統合制御して走行をサポートしてくれる。尚、6軸センサーは非搭載のままだ。
さらに注目すべきは、R1譲りのクイックシフター(QSS=クイックシフトシステム)。アクセル全開でもシフトアップを可能にし、ハードな加速にも対応する。これは2017年モデルのMT-10(標準モデル)にも採用されているが、同時に、エンジンマッピングの変更で、低回転から高回転までスムーズでバランスの取れた特性を手に入れているようだ。デルタボックスアルミフレームや、Dモード、トラクションコントロールなど、充実の装備はこれまで通りだ。現地の発売は2017年2月を予定している。
スタンダードモデルが欧州で発売されたのは2016年5月末で、今回「SP」も発表されたことを考えると、日本国内発売もそろそろ期待して良い時期ではないだろうか。期待が高まる。