これまでの美点を伸ばした魅力的な正常進化モデル!
世界中で大人気を博したニンジャ1000の次期モデルがついに登場! 新型はSS顔負けの最先端の電子制御と先進装備を手に入れ、オールラウンドスポーツとしての魅力に更なる磨きをかけている。果たして初代が記録した大ヒットの勢いを継承できるか、気になるその内容を見てみよう!
2010年にモデルチェンジされたZ1000をベースに、フルカウル化したスポーツモデルがカワサキのニンジャ1000。ワインディングからツーリングまで自在に楽しめ、十分以上の高性能ながら、扱いやすさにも優れるオールラウンドスポーツというコンセプトが、過激なスーパースポーツや取り回しに苦労するビッグネイキッドなどのオーナーから高い支持を受け、2011年にデビューするやいなや、たちまち世界中で爆発的な大ヒットとなった。
その後ニンジャは2014年にマイナーチェンジを受け、3段階切替式のトラクションコントロー
ルやプリロードアジャスター付きのリアショックを装備、その使い勝手に磨きをかけてきた。
そしてそれから3年が過ぎた今年、いよいよ次期ニンジャ1000に相当する、欧州仕様のZ1000SXがインターモトでデビューした。大ヒットモデルの後継を造るのは非常に難しいといわれるが、ニンジャの場合そんな心配は無用のようで、先代までの美点をしっかり引き継ぎながら、その機能性を大きく高めている。
電子制御デバイスのきめ細かい制御を実現
外観は基本的にこれまでのイメージを踏襲しながら、カウル形状を一新。パーソナルジェットをイメージしたという初代のカッコよさが受け継がれ、サイドフェアリングは幅を若干広げて防風性能を高めているほか、特徴的な形状の可動式スクリーンも継承。ヘッドライトはLED化され、シャープな目つきに生まれ変わったほか、シート形状やパニア装着のステーを兼ねるグラブバー形状も見直され、機能を大きく高めている。
メカニズム面で最も大きく進化したのがIMU(慣性計測装置)の導入。最先端のスーパースポーツのアイテムをいち早く採用し、電子制御デバイスのきめ細かい制御を実現。今回から国内仕様の販売も検討されているだけに、今後の展開から目が離せない1台だ。
主要諸元
全長×全幅×全高 2100×790×1185 / 1235(ハイ)㎜
ホイールベース 1440㎜
シート高 815㎜
車両重量 235㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC 4バルブ並列4気筒
総排気量 1043㏄
ボア×ストローク 77×56㎜
圧縮比 11 . 8
最高出力 142 PS/ 10000 rpm
最大トルク 11 . 3㎏ -m/ 7300 rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 19ℓ
キャスター角/トレール 24 . 5度/ 102㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ300㎜ダブルディスク・φ250㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 120 / 70 ZR 17・190 / 50 ZR 17