Webオートバイからお祝い! 本来ならワールドスーパーバイクのレポートをお伝えする時間ですが、今回は予定を変更してお送りします。佐藤琢磨選手、インディ500優勝! これ、オートバイレースファン側からお伝えしてみます←コワい実験w
インディ500っていうのは「インディカー・シリーズ」っていうアメリカのカーレースシリーズの一戦。これ、一時もてぎでやってましたよね、以前は「CART」ってシリーズだったんだけど、インディ500っていう単発レースを開催してたインディアナポリス・モータースピードウェイが、CARTから分離して立ち上げた独自のシリーズ戦のこと。のちにCARTと統合されて、このシリーズ中の1戦がインディ500、ってわけ。F1のモナコGP、ル・マン24時間と合わせて、世界3大カーレース、って言われることが多い、クルマレースにはからっきし疎い中の人でさえ知っている伝統のレースです。
クルマはオープンホイールのF1みたいなつ。GTのハコ型じゃなくて、スーパーフォーミュラのあの形です。コースはMotoGPも行なわれているインディアナポリスで、レース名通り500マイル=約815km、インディアナポリスを200周! 平均速度は220mph(=約358km/h)、最高速度は230mph(=約380km/h)、これはウィキペディアからの引用ですが、まったくとんでもないスピードです。レース中の巡航スピードがあまりにも高すぎて、初参戦とか久しぶりの参戦のドライバーには、なんと参戦にあたっての講習会が行なわれるほどです。
そのインディ500で、佐藤琢磨選手が日本人初優勝を果たしました。佐藤琢磨選手っていうのは、ご存じのとおりかつてF1にも参戦していたドライバーで、2010年からインディカーシリーズにフル参戦。2012年のインディ500では、かなりニュースになりましたね、トップ争いをしながらのファイナルラップで、トップのダリオ・フランキッティのスリップにつけながら、1コーナーで抜きにかかったら、スピンして脱落。けれど、そのファイトが評価されて、翌13年の所属チーム「AJフォイトレーシング」からオファーがあったといわれています。AJフォイトっていうのは、インディ500の歴代最多タイ優勝記録を持つ名ドライバーですね。うーむ、なんたる因縁だろう。
そしてその13年シーズンには、第3戦ロングビーチ大会で、待望のインディシリーズ初優勝! これも、日本人初の快挙でしたね。F1やCARTを含む「トップフォーミュラ」での日本人初優勝でした。そのまま一時はランキングトップにも立ちますが、その後のレースでは振るわず、ランキング17位に終わってしまいました。
2016年までのシリーズランキングは
2010年:21位(最高位9位) 2011年:13位(最高位4位)
2012年:14位(最高位2位) 2013年:17位(最高位優勝)
2014年:18位(最高位4位) 2015年:14位(最高位2位)
2016年:17位(最高位4位)
そして2017年から、インディシリーズで4つ目のチームとなる「アンドレッティ・オートスポーツ」に移籍。このインディ500が第6戦目でした。佐藤は予選4番手、これもインディ独特の予選システムですが、割愛(笑)。日本人ドライバーのベストグリッドです。レース内容は、あちこちのサイトでレポートされます。そっちを順繰りに見て回ってください。そして、日本人ドライバーがとんでもない快挙を達成したこと、実感してください^^
↓ホンダのホームページはこちらです
http://www.honda.co.jp/INDY/
↓インディアナポリスはコチラ
http://www.indianapolismotorspeedway.com
すごくおかしな表現ですが
イチローがワールドシリーズでMVPになる
本田圭佑がスクデッド獲ってバロンドールになる
渡辺謙がアカデミー賞獲る
桐生祥秀がオリンピック100m競争で金メダル獲る
松山英樹がマスターズで優勝する
そして、中上貴晶がMotoGPのチャンピオンになる
そんな快挙です。すごいすごい、佐藤琢磨選手、おめでとう!