「 できる限り小さなオートバイを!」今や幻となったモンキーの原点
モンキーの原点となったモデル、Z100。そもそもホンダの若手の技術者らが「できる限り小さなオートバイを!」と製作し、社内アイデアコンペを勝ち抜いたものがルーツだったという。このZ100はモンキーという名前こそ与えられていないものの、スーパーカブ系ベースの50㏄エンジン、小径ホイールを活かしたコンパクトで愛らしいスタイリング、分割式ハンドルなど、後年のモンキーの基本的なイメージをもらさず備えている。1961年の第8回日本自動車ショウで初公開された後に、当時ホンダが経営していたモータースポーツをテーマにした遊園地・多摩テックの遊具として採用され、大人から子供までの来園者の人気を集めるようになる。しかしついに市販はされず、極めて少数のみが生産されるにとどまった。