4月8日、大磯ロングビーチで開催されるモトジムカーナには、オートバイ杯などに参加しているジムカーナライダーも数多く参加する。そんな参加ライダーたちを3月25日に開催されたオートバイ杯開幕戦で直撃、モトジムカーナへの意気込みを聞いてみた!
「出るからには、負けるのは嫌です」
二輪ジムカーナ界、最強・最速の男!【冨永崇史】
JAGE・A級の冨永崇史選手は、NSR250Rを駆ってダンロップ・オートバイ杯ジムカーナで昨年までに7度のチャンピオンを獲得するなど、圧倒的な速さと実績を残してきた、まさに現役最強と呼ぶに相応しいジムカーナライダー。冷静な理論派だが走りは熱く、誰にも真似できないライン取りで、どんなテクニカルなコースでも驚異的なスピードとスムーズさで駆け抜ける。
「モトジムカーナ、面白そうですよね。色んな意味で今までにないアイデアを取り入れた、ジムカーナの新しい楽しみ方を提案するイベントで。今までのジムカーナでも何回かツインコースを走った経験もありますけど、負けたら終わりの勝ち抜き戦っていうのは経験が無いですから。勝ち抜くと走る回数も増えるなんてのもやったことないし。
だから速さだけを競う単なるタイムアタックとは違う、対戦相手との駆け引きとか独特の緊張感があるんじゃないかなぁ、今から楽しみにしてます。ああ、もちろんオートバイ杯のチャンピオンですから、出るからには勝ちたいですよね。やっぱり負けるのって、嫌いですから」
「モトジムカーナ初代ウイナー、頂きます!」
外車モタードの使い手【大瀧豊明】
大瀧豊明選手もJAGE・A級のジムカーナトップライダーの1人。チャンピオン経験こそないものの、近年は主に外国メーカーのモタードマシンで走っていて、昨シーズンからハスクバーナFE450を駆っている。ツボにはまった時の爆発的な速さは眼を見張るものがある。
「モトジムカーナは初めてのツインコース形式の勝ち抜き競技で、大磯のコースも初めてで、みんなイコールコンディションじゃないですか。僕はマシンのセッティングも決まってきて調子もいいし、もちろん勝つつもりですよ。モトジムカーナの初代ウイナーは頂き!
本当はもっと他のジャンルのライダーが走ると思ってたんですけどね、モタードとかロードとかの選手が。今回はジムカーナの選手が多いみたいで、そこはちょっとガッカリ。だからこそ、ジムカーナの走りってこんなに楽しいんだ、凄いんだというのを見せていろんな人にアピールして、次回に繋がればいいなと思ってます。次こそはいろんなジャンルのライダーが集まる、異種格闘技戦みたいなイベントになってほしいんですよ」
「盛り上がってて楽しみ! で、勝つのはオレね」
スーパーバイクで全開アタック【小崎弘敬】
JAGE・A級の小崎弘敬選手は、強烈なパワーを持つZX-10Rを駆ってオートバイ杯ジムカーナのSB級(シードライダーによる701cc以上のビッグバイクが対象のクラス)で豪快な走りを見せているビッグバイク使い。大排気量のスーパースポーツベースのマシンがしのぎを削るようになった近年のSB級で、2014年・2015年の2年連続でチャンピオンを獲得するなど、速さも実績も豊富。
「今までのスタイルのジムカーナばかりこだわってても世界が広がらないので、何もかも新しいモトジムカーナには期待してたんですよ。とにかく新しい人、ジムカーナを知らなかった人を引き込むには、間口を広げないといけないじゃないですか。シンプルで分かりやすいツインコースっていうのは、見るにしても出るにしても面白くてとっつきやすそう。
で、参加者も抽選になるほど集まるし、いろいろスポンサーも付くしと、えらく盛り上がってるお祭りイベントだからこれは乗っかっておかないと、ということで参加します。A級の選手もいっぱい出てくるけど、オレも含めてみんなバカばっかり(笑)。ガチで本気の走りをするんで、間近で見るとかなりの迫力だと思うので、皆さん見に来てください! で、その中で勝つのはオレなんだけどね」
(写真/柴田直行)