カワサキがニューモデルに関するティザー動画を8月下旬から2本公開
夏の暑さはすっかり落ち着き、空気は秋のものに変わってきましたね。近年、バイクのニューモデルがもっとも多く登場するのは、秋から冬の時期となっています。
今年もすでに車両メーカー各社がじわじわと動きを見せ、新車ラッシュのお祭りシーズンへと突入しそうな雰囲気が漂っています。
そんななかカワサキは、8月24日に公式YouTubeチャンネル(Kawasaki Motors)で「Retrovolution is coming」と題したニューモデルを匂わせるティザー動画第1弾を公開。さらに9月8日、第2弾となる「RETROVOLUTION - Will You Join ?」をアップしました。
第1弾の動画は、男女ふたりのライダーが信号待ちをしているだけの意味深なものでした。ふたりが跨っているバイクは、ミラー部分しか見えないものの、ミラー形状や砲弾型のメーターケース、ライディングポジションから、「Z系のネイキッドモデル?」と想像させられます。ライダーの装いからもトラディショナルなモデルであろうことが予想できますね。
そして新たな第2弾の動画。こちらではチェスを楽しむふたりの男性が映し出されています。パッと見には欧州の公園や街角で見られそうな日常の光景です。
しかし、年配男性の後ろにちらりとグリーンのバイクの姿が。
わずか一瞬映し出されたこのバイクは、カワサキ「Z650」。現行モデルにも同じ名前を継承するモデルがありますが、こちらは1976年に国内でも発売された往年の名車です。
当時の「Z650」は、排気量652cc、空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒のエンジンを搭載していました。軽快なハンドリングとナナハンクラスにも迫るパワフルさを誇り、“ザッパー”の愛称で当時から親しまれました。このエンジンはその後スケールアップされ、Z750FXやGPZ750、ゼファー750などに引き継がれていくことになります。そんなZ650、いまでも旧車市場ではプレミア価格で取引される人気車となっています。
この不朽の名車がニューモデルに関連しているのは間違いないでしょう。世界中のファンやメディアの間で存在が噂されていた「Z650RS」がいよいよ現実味を帯びてきた、ともいえそうです。もし「Z650RS」が登場するなら、べースは現行型のZ650となる可能性が高そうです。
そのZ650は、現代的な鋭いスタイリングをしたスポーツネイキッド。排気量は649cc、エンジン形式は水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒。2気筒ミドルクラスならではの軽快さや扱いやすさと、一般道・高速道路をツーリングする上では充分なパワフルさを両立。見た目どおりにスポーツ性能も高く、大型バイク・ビギナーからベテランまで多くのライダーが「楽しい!」と思えるオールマイティな一台です。
「RS」という名前を聞いて期待してしまうのはこのスタイリングでしょう。ちなみにこちらはカワサキ「Z900RS」の2022年型。2017年に新登場したZ900RSも、スポーティ「Z900」をベースに開発されたモデルだけに、Z650RSのスタイリングも美しくなるに違いありません。期待は膨らみます。
果たしてどのようなニューモデルが発表されるのか……第2弾のティザー動画の終わりで、注目の発表日が明らかになりました。
「COMING ON SEPTEMBER 27th」。つまり9月27日 ! webオートバイでも速報でお伝えします。
まとめ:西野鉄兵