ネイキッドバイクには生地のバッグが似合う!
生地製のバッグにも、Kシステムベルトが採用され始めています。
こちらは「ユーロシートバッグ」(税抜9,000円)。シンプルな薄型形状ながら、容量もそこそこの14L。ポリカーボネートを使っていない分、価格もお手頃です。
カウル付きにはシェルシリーズが似合うと言いましたが、ネオクラ系などのネイキッドモデルには昔ながらの生地タイプがフィットします。
タナックスのバッグは、総じて「バイクが主役」としっかり考えられている節があります。
謙虚なデザインで、悪目立ちしないのがいいですね。
中はこのような具合です。開口部が広く、出し入れがしやすくなっています。
生地は1680Dナイロン。底部分はPVCレザーです。
先ほどもそうでしたがタナックス製品は「1680D」のナイロンやポリエステルを多用しています。
Dは「デニール」。繊度を示す単位です。
1680Dというのは、かなりの高強度を示します。よく聞く高強度ナイロンの代名詞ともいえる「コーデュラ」や「バリスティック」なども、1680Dが主流。同等程度の強度を持つと考えていいでしょう。
また、タナックス製品は、一度使ってみると分かると思いますが、同じ価格帯の製品と比べて、つくりがしっかりしています。
生地の強度はもちろん、ファスナーのクオリティ、バックルなどプラスチックパーツの耐久性、どこをとっても安心感があります。
さらに、それでいて補修パーツもかなり細かく用意されているため、かなり長く使えます。
この間違いないと思える安心感こそ、老舗が老舗である所以。
TANAXは、バイク用品ブランドでありながら、モトフィズのバッグ、ナポレオンのミラー、ピットギアのメンテナンス用品にほぼ的を絞り、徹底的に突き詰めているからこそ、長年ファンに愛されているのです。
TANAX MOTOFIZZ ユーロシートバッグ
カラー:ブラック
素材:1680Dナイロン+PVCレザー
サイズ:180(H)X270(W)X350(D)mm
容量:14L
TANAX 公式サイト「ユーロシートバッグ」
【おまけ】これまでクロウト好みだった老舗ブランドに変化が! いま若いライダーもタナックスに夢中!?
堅実な老舗メーカーという印象があるなか、じつはいま若いライダーをはじめ、ネット上でもタナックスは話題となっています。
その火をつけたのが、タナックス営業部によるTwitterです。「微公式」としながら、アクティブに活動中。
タナックスユーザーはいつしか「タナ友」という愛称で呼ばれ、キャンプツーリングを楽しむ「タナキャン部」も設立。
さらにタナ友により、タナックスのキャラクター(一応、非公式)「タニャックス」「タナックマ」なるものも生み出されました。
「タニャックス」はツイッターで検索してみると面白いですよ。
その始まりは、タナックスのバッグに「飼い猫が勝手に入っていた!」というユーザーのツイート。
これが拡散され、いつしか多くのユーザーが「タニャックス」のハッシュタグを付け、バッグと愛猫の写真を投稿するようになりました。
2019年5月16日現在、「タナックス営業部 微公式」Twitterのフォロワー数は16,000人以上にも及んでいます。
この「タナ友」の輪は、きっとこれからさらに広がっていくことでしょう!
今回は、Kシステムベルトを中心に、コンパクトなシートバッグをご紹介しました。
次回はタナックスの本領ともいえるキャンプツーリング用バッグを徹底解説。圧倒的なシェアを誇る、その秘密に迫ります。2019年7月掲載予定です!
文・写真:西野鉄兵