スズキの最新モデルを各排気量クラスごとに別けて“数値的に最も運動性能に優れたマシン”を決める「パワー・ウエイト・レシオ選手権」を勝手に開催。今回は125ccクラスにカテゴリーされている全5車種で検証します!

知っているとちょっと自慢できる!? 125ccクラスのパワーウエイトレシオ No.1は?

スズキの125クラスにラインアップされている全モデルの車両重量と最高出力(馬力)をスペック表から調べ、このクラスで一番パワーウエイトレシオに優れているマシンを発表。

このクラスの結果はこちらです!

第5位/バーグマンストリート125EX

まず、パワーウエイトレシオ選手権125クラスの第5位にランクインしたのは『バーグマンストリート125EX』でした。

画像: 第5位/バーグマンストリート125EX

バーグマンストリート125EXの車両重量:112kgを、最高出力:8.3馬力(6,500rpm)で割って計算してみると……

112kg ÷ 8.3PS=13.4kg/PS

という結果になりました。

スズキの125ccスクーター三兄弟の中では、一番ラグジュアリーで豪華装備と言う事もあり、車両重量が他の2台に比べても約10kgほど重いのが5位に甘んじた理由。

とはいえ、いざこのモデルに乗ってみるとスタートダッシュの軽快さやクルージング性能の高さには驚かされます。

低~中速トルクをより豊かにするためにエンジン最高出力をあえて抑え、数値以上の快適さを生み出しているのが特徴のラグジュアリー・スクーターです。

第4位/アヴェニス125

パワーウエイトレシオ選手権125クラスの第4位にランクインしたのは『アヴェニス125』です。

画像: 第4位/アヴェニス125

アヴェニス125の車両重量:107kgを、最高出力:8.7馬力(6,750rpm)で割って計算してみると……

107kg ÷ 8.7PS=12.2kg/PS

という結果になりました。

同じエンジンを共有するスズキ125ccスクーター三兄弟の中では、一番アグレッシブでスポーティなデザインなのですが……車両重量が107kgという事もありランキングは第4位に。

まさかの結果……アドレス125のほうがスポーティなのか?

ところが実態はECUで出力特性を変更している事もあり、出だしからグイグイ加速する瞬発力が何よりの武器。足まわりも含め、パワーウェイトレシオだけでは見えてこないスポーティな走行性能を秘めています。

第3位/アドレス125

パワーウエイトレシオ選手権125クラスの第3位にランクインしたのは『アドレス125』です。

画像: 第3位/アドレス125

スズキ・スクーターの代名詞と言っても過言ではないアドレスシリーズの登場から30年以上も続くロングセラーモデルですが、新型アドレス125の車両重量:105kgを、最高出力:8.7馬力(6,750rpm)で割って計算してみると……

105kg ÷ 8.7PS=12.0kg/PS

という結果に。

最高出力は兄弟モデルのアヴェニス125と同じ8.7PS/6,750rpmですが、車両重量が105kgと2kg軽いのでパワーウエイトレシオが12.0kg/PSとなり、堂々3位にランクイン。

昨年2023年にデザインを中心に大幅リニューアルしたアドレス125ですが、パワーウエイトレシオからも『バランスの良さ』が伺うことができます。

第2位/GSX-R125

パワーウエイトレシオ選手権125クラスの第2位にランクインしたのは『GSX-R125 ABS』です。

画像: 第2位/GSX-R125

GSX-R125の車両重量:137kgを、最高出力:15馬力(10,500rpm)で割って計算してみると……

137kg ÷ 15PS=9.13kg/PS になり、ついに一桁台に突入!

スズキが本気で作った125ccフルカウルスポーツだけあって、一気に高回転まで回る水冷DOHC単気筒エンジンを搭載。最高出力15PSのパワフルさと、車両重量137kgの車体はスポーティさのカタマリのような走りを披露します。

重量の面で2位に甘んじていますが、本気のセパレートハンドルなど高負荷が掛かった際の走りは125cc界隈でもトップクラスなのは間違いなし!

第1位/GSX-S125

そして、パワーウエイトレシオ選手権125クラス、堂々の第1位に輝いたのは『GSX-S125』です!

画像: 第1位/GSX-S125

125ccのスポーツネイキッドとなる「GSX-S125」は、兄弟モデルGSX-R125と同じ水冷DOHC単気筒エンジンを使用しており最高出力は15PS/10,500rpm。しかし、フルカウルを装着していない分、車両重量が約2kg軽いのでパワーウエイトレシオの数値が変わってきます。

GSX-S125の車両重量:135kgを、最高出力:15馬力(10,500rpm)で割って計算してみると……

135kg ÷ 15PS=9.0kg/PS という結果に!

ハンドル位置が高く、乗車姿勢もリラックスして乗れるGSX-S125ですが、実際はスーパーモタードやストリートファイター的な俊敏さがあり、7000〜8000回転以上を常にキープしながら走ればかなりアグレッシブ!

重量のほか、吸気抵抗の面でも違いがあるのか、アクセル操作に対するレスポンス良さでは『R』をしのぐ……というのが体感的な感想です。このバイク……乗ると本当に楽しいですよ!

スペックに現れない楽しさがあるのもスズキ車の魅力

画像: スペックに現れない楽しさがあるのもスズキ車の魅力

という事で、スズキの125ccクラス「パワーウエイトレシオ選手権」で首位を獲得したのはスポーツネイキッド『GSX-S125』となりました!

『S』が『R』を抑えて1位というのも面白い結果ですが、実際の走りの面においても(特に公道であれば)侮ることはできません。また、3位がアドレス125だったのは少々意外だったり……

(下に続きます)

バイクというのはスペックの数値には現れない魅力がいっぱい詰まっている乗り物ですが、スズキ車はその最たるもの。

数字に踊らされない『本当に価値ある愛車選び』のひとつの参考にして頂ければ幸いです!

250cc・650cc~800cc・1000ccクラスの比較もあります!

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