スズキの最新モデルを各排気量クラスごとに別けて“数値的に一番加速性能に優れたマシン”を決める「パワー・ウエイト・レシオ選手権」を勝手に開催。今回は650~800ccクラスにカテゴリーされている全8車種で検証します!

知っているとちょっと自慢できる!? 650~800ccクラスのパワーウエイトレシオ No.1は?

スズキの650~800ccクラスにラインアップされている全モデルの車両重量と最高出力(馬力)をSPEC表から調べ、このクラスで一番パワーウエイトレシオの性能に優れているマシンを発表。

このクラスのパワーウエイトレシオ選手権はこのような結果になりました!

第8位/Vストローム650XT

パワーウエイトレシオ選手権650~800㏄クラスの第8位にランクインしたのは『Vストローム650XT ABS』でした。

画像: 第8位/Vストローム650XT

650ccのVツインエンジンを搭載し、リッターオーバーのアドベンチャーバイクにも全く引けを取らないミドルアドベンチャーのVストローム650シリーズは、XTが8位にランクイン。

Vストローム650XTの車両重量:215kgを、最高出力:69馬力(8,800rpm)で割って計算してみると……

215kg ÷69PS=3.11kg/PS

という結果になりました。

ワイヤースポークホイールやアンダーガード&ハンドバードなどを装備しているVストローム650XTは、キャストホイールのVストローム650よりも車両重量が3kgほど増している事もあり、パワーウエイトレシオはわずかに不利……

ですがこのバイクは『実際に乗ると異様に速い』のでご注意を……並大抵のミドルクラスのバイクでは太刀打ちできません。マジで。

第7位/Vストローム650

パワーウエイトレシオ選手権650~800ccクラスの第7位にランクインしたのは『Vストローム650』です。

画像: 第7位/Vストローム650

Vストローム650の車両重量:212kgを、最高出力:69馬力(8,800rpm)で割って計算してみると……

212kg ÷ 69PS=3.07kg/PS

という結果になりました。

キャストホイール仕様であるVストローム650は重量が212kgと軽く、ちょっとしたダートくらいなら平気で走れてしまうほど軽快です。XTのワイヤースポークホイールよりもキャストホイールのほうが軽いので、パワーウエイトレシオとしてはXTに勝利。

もともとの『Vストローム650らしさ』を感じるならば、XT以上におすすめなのがキャストホイール仕様です。

第6位/Vストローム800DE

パワーウエイトレシオ選手権650~800ccクラスの第6位にランクインしたのは『Vストローム800DE』です。

画像: 第6位/Vストローム800DE

Vストローム800DEの車両重量:230kgを、最高出力:82馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……

230kg ÷ 82PS=2.80kg/PS

という結果に。

ここで『3』を切ってきました。

800DEはフロント21インチホイールを装備し、歴代Vストロームシリーズの中で最もオフロードの走破性を高めたVストローム800DEが6位にランクイン。

800ccの水冷DOHC直列2気筒エンジンを新設計スチールフレームに搭載した車重は230kgと軽量で、尚且つ最高出力は8500回転で82馬力を発揮する事から、パワーウエイトレシオは2.80kg/PSを記録しました。

実際に乗ってみても、オフロード想定のバイクとは思えないほどにアグレッシブなバイクに仕上がっています。

第5位/SV650X (同率)

パワーウエイトレシオ選手権650~800ccクラスの第5位にランクインしたのは『SV650X』です。

画像: 第5位/SV650X (同率)

SV650Xの車両重量:199kgを、最高出力:72馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……,

199kg ÷ 72PS=2.76kg/PS

という結果になりました。

小ぶりなヘッドライトバイザーやセパレートハンドル、タックロールシートなどでカスタマイズされたSV650XはスタンダードのSV650から重さが増していると思いきや……重量はSV650と同じ199kgのまま。

それでいて最高出力は72馬力もあるので、パワーウエイトレシオは2.76kg/PSと超優れた数値を叩き出しました!

第5位/SV650 (同率)

パワーウエイトレシオ選手権650~800ccクラスの同率第5位にランクインしたのは『SV650』です。

画像: 第5位/SV650 (同率)

SV650の車両重量:199kgを、最高出力:72馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……,

199kg ÷ 72PS=2.76kg/PS

という結果に!

スタンダードモデルのSV650とカフェレーサーカスタムのSV650Xは、SPEC上の数値的には車両重量も最高出力も全く同じなので、順位は同率5位となっています。

乗車姿勢の起きたスポーツネイキッドスタイルのSV650と、セパレートハンドルで前傾姿勢になるSV650は、乗り味やハンドリングなどがかなり異なっているところにも注目! 共通して言えるのは『実はかなり高いスポーツ性を秘めている』ということでしょうか……

第3位/Vストローム800

パワーウエイトレシオ選手権650~800ccクラスの第3位にランクインしたのは『Vストローム800』です。

画像: 第3位/Vストローム800

Vストローム800の車両重量:223kgを、最高出力:82馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……

223kg ÷ 82PS=2.71kg/PS

という結果に!

フロント21インチ仕様のVストローム800DEは重量が230kgだった事もあり第6位でしたが、キャストホイールを装備したVストローム800は重量にして約7kgも軽い223kgとかなり軽くなっています。

最高出力は同じ82馬力ですが、重量が勝敗を分けることになり堂々3位にランクイン!

ちなみに我々『スズキのバイク!』編集部のおいて『現代のリッターキラー』といえばこのバイクのことです。峠道がとにかく強い!?

第2位/GSX-8R

今年1月に発売されたばかりの新型「GSX-8R」が、パワーウエイトレシオ選手権650~800ccクラスの第2位にランクイン!

画像: 第2位/GSX-8R

GSX-8Rの車両重量:205kgを、最高出力:80馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……

205kg ÷ 80PS=2.56kg/PS

という結果になりました!

スポーティなフルカウルに身を包んでいますが、その車両重量は205kgと軽量で、スポーツモデルとしてはやや低めの回転数にも思える8500rpmで最高出力を発揮するエンジンパワーは80馬力。パワーウエイトレシオは2.56kg/PSとなっています。

ワインディングにおいて延々とスポーティに走り続けられる不思議なバイクです。耐久レースで強い『スズキならではのバイク』と言えるかもしれません。

第1位/GSX-8S

パワーウエイトレシオ選手権650~800ccクラスの第1位にランクインしたのは『GSX-8S』です。

画像: 第1位/GSX-8S

GSX-8Sの車両重量:202kgを、最高出力:80馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……

205kg ÷ 80PS=2.52kg/PS

という結果になりました!

ストリートファイター的なルックスと、ハンドル幅が広くて姿勢の起きたネイキッドスタイルの乗りやすさを兼ね備え、800ccの並列2気筒エンジンを積んだ車体は202kgの軽さを実現。

エンジン最高出力も8500回転で80馬力を発揮することから、同クラスで1位のパワーウエイトレシオを記録しました。実際に乗ると一見扱いやすい印象ですが、乗りこなそうと思うとかなり手強い……800ccですがパワー感は1000ccクラスだと思ってください。新車価格106万7000円(10%税込)で買えるのも嬉しいポイント!

スペックに現れない楽しさがあるのもバイクの魅力

画像: スペックに現れない楽しさがあるのもバイクの魅力

という事で、スズキの650~800ccクラス「パワーウエイトレシオ選手権」を制したのはパワーと軽さを両立した『GSX-8S』でした!

パワーウエイトレシオはあくまでもスペック上の数値からわかる参考値でしかありませんが、こうして同クラスの車種を比べてみると、それぞれのキャラクターが少しわかりやすくなるかもしれません。

(下に続きます)

バイクというのはスペックの数値には現れない魅力がいっぱい詰まっている乗り物ですが、スズキ車はその最たるもの。

数字に踊らされない『本当に価値ある愛車選び』のひとつの参考にして頂ければ幸いです!

1000cc/250ccクラスの記事はこちら!

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