いまだ衰えを見せないDax125人気は、徐々にカスタムDaxを生み出しています。
マフラー交換、エンジンチューン? スマホホルダにアクセサリ取り付け?
ここに提案! カスタムペイントならぬ、ラッピングはどーですか!

 発売されて2年になるというのに、いまだ人気に衰えがみえないホンダDax125。一時期のバックオーダーは解消されつつあるけれど、今でもDaxは、レブルやハンターカブCT125と並んで「なかなか手に入らないモデル」のままのようです。
 それでも、街中でDaxを見かけることが増えてきました。わたしナカムラ、Daxを買って1年半になるんですが、Daxを見かける、すれ違うことはもちろん、信号待ちでDax同士で並んだことだって何度かあります。あれ、なかなか気まずいよね(笑)。
 だからよく売れているモデルは、新車で乗り始めて、さぁ次の段階だ、パーツ交換だ、カスタムだ、になるわけです。わたしナカムラも、特にほかのDaxと差別化を図るつもりではないんですが、前後キャリアつけたり、フロントをアップフェンダーにしたり、リアにかばんつけてみたり。なかなかマフラーやサスペンションを換えるひとではないんですが、あちこちのパーツショップ見てると、どんどん「Dax125用パーツ」が発売されていますからね。夜、Webサイトなんか巡回してると、ついつい買っちゃうんですよねぇ。この気持ち、わかってもらえるよねー? 

画像: これナカムラ車です 先日、モンキーミーティングにコレで参加したら、けっこういろいろ聞かれました^^

これナカムラ車です 先日、モンキーミーティングにコレで参加したら、けっこういろいろ聞かれました^^

 今回、コーティングやラッピングを手掛けるガレージシャンティ<https://shanti-lp.com/>に依頼があったのは、Dax125のフルボディラッピング。シャンティさんが、ロードレース車両でボディをラッピング仕上げしているのを見て、依頼してきたんだそうです。
「ロードレース車両をラッピングで仕上げるのは、レーシングマシンにつきものの転倒や傷つきで、いちいちペイントし直さなくていいからなんです。ラッピングなら傷ついた箇所だけを貼り直せばいいし、カラーリングを変えるのも、ペイントを落としてフルペイントし直しなんてせずに、ラッピングフィルム剥がして、新しいのを貼り直せばいいんですから」というのは、ガレージシャンティの代表、風晴さん。 

画像: ノーマルのベースカラーはブルーでした^^

ノーマルのベースカラーはブルーでした^^

 もちろんシャンティでは、レーシングマシンじゃない、公道モデルのラッピングも行なっていますが、それは車両のイメージをガラッと変えるのはもちろん、意外にもリセールバリューにも効果があるんだそう。
「やっぱり新車の状態でボディラッピングすることが多いです。そうすれば、そのカラーリングに飽きた時にやり直しできるし、外装パーツがほぼ新品の状態で売却できます。ボディラッピングは、言ってみればカスタムペイントでもあり、キズつき保護シートでもあるんですよ。新車からのラッピングだとフィルムの密着もいいし、施工がしやすいのもいい。カスタムペイントもそうなんですが、ラッピングも永久なものではありませんから、新車時にラッピング、たとえば絶版車ならカスタムペイント、っていう使い分けをおすすめしてます」(風晴さん)

画像: 左上が、オーナーさんが飼っていらっしゃるコーギー犬 この写真をベースにデザインに落としこんでプリンターでラッピングフィルムに印刷 できた世界に一枚のフィルムが右下です

左上が、オーナーさんが飼っていらっしゃるコーギー犬 この写真をベースにデザインに落としこんでプリンターでラッピングフィルムに印刷 できた世界に一枚のフィルムが右下です

 ラッピングとは、簡単に言えばカッティングシートの貼り付け。もちろん、ラッピング専用の、施工しやすい、密着性の高い、褪色のないものがラッピングフィルムで、フィルム自体にプリントもできる。あの「痛車」って言われるクルマなんかもそうですね。
 施工は、カウルやフェンダー、タンク単体など、ボディの一部にラッピングする「パートラッピング」と、ボディまるごとをプリントラッピングする「フルラッピング」があって、今回のDaxでは、オーナーさんの希望が「うちのペットのイメージに」ってことだった。ん?ペットと同じって?
「オーナーさんがコーギーを飼っていらっしゃって、そのイメージにしたい、と。まずはペットの写真を送ってもらって、それをもとにデザイン、そのデザインをラッピングフィルムにプリントして貼りこむんです」
 

画像: フェンダーやシートなど、メインフレームに取りつけてあるパーツを外してから施工開始 施工前にはフィルム密着性を上げるため、ボディ全面を脱脂します

フェンダーやシートなど、メインフレームに取りつけてあるパーツを外してから施工開始 施工前にはフィルム密着性を上げるため、ボディ全面を脱脂します

タンクやカウル、さらにフルカウルモデルへの施工は多いけれど、Daxへのラッピングはシャンティでも初めてなのだそう。Dax、メインフレームがそのままボディなだけに施工面積も小さく、施工はカンタン?と思いきや。
「逆です。ラッピングする面積が小さいと、イメージを表現しにくいんです。フルカウルみたいな大きな平面の面積がある方が再現しやすい。施工も、小さなものより大きなものの方がやりやすいし」

画像: 印刷したラッピングフィルムをボディに当ててみてイメージを確認 場所決めを終えたら当てる→ヒートガンで温めながら→シワなく貼りこむ、の繰り返しだ 作業いただいたのは、シャンティのスタッフ、藤平さん スリーエムジャパン公認のカーラッピング施工技術者だ

印刷したラッピングフィルムをボディに当ててみてイメージを確認 場所決めを終えたら当てる→ヒートガンで温めながら→シワなく貼りこむ、の繰り返しだ 作業いただいたのは、シャンティのスタッフ、藤平さん スリーエムジャパン公認のカーラッピング施工技術者だ

 デザインを決めて、大型専用プリンタでラッピングシートに印刷。見事に世界に一枚しかない、コーギー柄のラッピングフィルムができ上がる。これをDaxのフレームに一枚貼りしていくのだ。
 新車の状態で届いたDaxを、施工用に周辺パーツを取り外してラッピングを開始。当然ながら、メインフレームにはエッジや凹凸、プレス加工で表情をつけている箇所があって、細かいところでも、パーツをマウントするためのボスやボルトが飛び出ていたりと、なかなか一筋縄ではいかなそう。デザインしたラッピングフィルムをどこにどう配置するか、シートやフェンダーを取り付けた時に隠れちゃわないか、柄の位置や加工しやすさを考えながら貼りこんでいく。 

画像: ボディにおおまかに貼りこんだのが左上写真 さらにフロント&リアフェンダーにも施工して車体に取り付ける 右下写真のように、ビス穴やテールランプが取りつく場所などを入念に切り抜きする

ボディにおおまかに貼りこんだのが左上写真 さらにフロント&リアフェンダーにも施工して車体に取り付ける 右下写真のように、ビス穴やテールランプが取りつく場所などを入念に切り抜きする

 そしてDaxへの貼りこみは、3日間ほどで完成! 貼りこみの最初の頃こそ、ああでもないここでもない、と進みが遅れたものの、位置決めが済んだらスイスイ進んだようです。
「コーギーの柄を再現するなんて初めてのことだったんですが、イイ感じですね。オリジナルデザインやレーシングマシンのレプリカも楽しいけど、こういう可愛らしいサイズのミニバイク、いいですね。飼っているペットとおそろいの柄をラッピングで再現、なんて面白いかもしれないですね。いろんなデザインを表現するのがラッピングの魅力ですから、もっとムチャなオーダーでもうけつけてみようかな」 

画像: 完成したコーギー125! 費用の目安はパートラッピングだと、フェンダーが約4万5000円~、タンクが約5万円~、アンダーカウルが約7万円~ これがフルラッピングだと、フルカウル車が単色約25万円~、ネイキッドが単色約22万円~

完成したコーギー125! 費用の目安はパートラッピングだと、フェンダーが約4万5000円~、タンクが約5万円~、アンダーカウルが約7万円~ これがフルラッピングだと、フルカウル車が単色約25万円~、ネイキッドが単色約22万円~ 

画像1: <ミニバイクカスタム> ペイントもいいけれど!
~こう作ります ボディラッピング
画像2: <ミニバイクカスタム> ペイントもいいけれど!
~こう作ります ボディラッピング

 気になる料金は今回のようにデザイン料+デザインラッピングフィルム+部品脱着工賃込みで、ラッピング施工技術料の、総額約30万円。これを安いととるか、高いととるか。おそらく、同じ柄をカスタムペイントで仕上げると、同等か、これ以上の料金になりそうです。
 ペイントはペイントの、そしてラッピングはラッピングの良さがあるんですね。このコーギー柄のDax125、オーナーさんも大満足で、今日も都内を走り回ってるみたいですよー!

写真・文責/中村浩史
**取材協力/ガレージシャンティ https://shanti-lp.com**

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