バイク乗りはそれぞれが『主人公』だ!
ライダーにはそれぞれドラマがあって、ひとりひとり、みんなが主人公!
そう考える我々『スズキのバイク!』編集部のスタッフが、スズキ乗りを時には待ち伏せ、時には追撃してインタビューを敢行するのが当企画『SUZUKI HEROES/スズキ ヒーローズ』です。
編集部スタッフに捕獲されたら運の尽き!? 根掘り葉掘り『好き!』の気持ちを聞かせてもらうまで我々は帰りません。そんな企画に快くご協力いただいた……
スズキを愛するライダーたちのエピソード、ご覧くださいませ!
リトラクタブルに個性が(物理的に)光る!20年乗り続ける3型カタナ
突撃インタビュー対象を探してカタナミーティング2024会場の駐車場を練り歩いていた際に、逆に声をかけていただいたのは『GSX750S KATANA』通称3型のオーナー、シンさん(45歳)。
今まで3型オーナーさんにお話を伺っていなかったのでチャンス!と思いバイクと対面すると……
ものすごい個性だった。
リトラクタブルな点は変わってないけど、自分の知っている姿とはかなり違った姿にカスタマイズされております。
この車両、シンさんが20年ほど前に従兄から譲り受けたもの。
小さいころに従兄のお兄さんが乗っているのを見て、手放さないで! とお願いしていて、大型免許を取得した際に晴れて自分の車両になったんだそうです!
……自分だったら従弟にバイクせがまれても絶対やれない自信あります……。
その辺りは時代におけるバイクの価値観もありますが、憧れの車両を譲り受けるストーリーはなんだか憧れちゃいますね!
そうして譲り受けた愛車はミラーとヘッドライトのカスタム以外はほぼノーマル状態を維持。
お気に入りのヘッドライトはリモコンで遠隔操作できるようになっていて、開閉に加えライトの光り方も変えられますよ。
なにぶん年式が旧いため、ミーティング等の「ここぞ」というツーリングで乗るようにしているそう。
また、出先で停まってしまった際に自分の車でも救出できるよう、車高が下げてあるんだとか。
確かに……よく見るとフロントフォークの突き出しがスゴい。
実車がかなりコンパクトに見えていたのはこのせいだったんですね!
ちなみにスズキ好きということで、この日もスズキのワゴン車・エブリイにこのバイクを積載して運んできたそうな。
……ってエブリイに入るのか! それもすごいな⁉
そんな過保護なオーナーさんですが、愛車をとても大事にしているのが伝わってきますね。
(下に続きます)
そして、びっくりなのは愛車に合わせてオーナーさんのヘルメットもカスタマイズされていること。かなりサイバー感増しましになっていますが、愛車と統一感があります!
ちなみにこれらすべて、ちゃんと法規は適合させたカスタマイズとのこと……そこにもまた愛情を感じますね……!?
【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】