愛車のスズキ車をもっと快適に楽しむためのバイク初心者向けツーリングノウハウを紹介!今回は冬のツーリングで身体の寒さ以外に気をつけたいポイントを解説します。

冬でもバイクで走る人が「身体の寒さ」以外に気をつけたいことって?

画像: 冬でもバイクで走る人が「身体の寒さ」以外に気をつけたいことって?

寒くなるとだんだんとバイクで走りに行く機会が少なくなってきたり、環境的にも乗れなくなってくるエリアにお住まいの方も多いかもしれません。

しかし「それでも走りたい!」と思うスズキファンの方もたくさんいらっしゃるかと思います。

現在の冬用ライディングウェアは高性能なものが数多くラインアップされているので、しっかりとした防寒具をレイヤリングすれば、真冬のツーリングでもある程度の寒さは凌ぐことができるようになりました。

しかし、冬のツーリングは“身体の寒さ”以外に他の季節とは違う様々な環境の変化にも注意すべきところがあるんです。

そこで今回は、そんな冬ツーリングに出かける前に知っておきたい5つの環境の変化について解説します。

①夏場と冬場では路面状況が大きく変わる

画像1: ①夏場と冬場では路面状況が大きく変わる

まず注目したいのは、暖かい時期と寒い時期で「路面の状況が大きく変わる」ということ。

乾燥しやすくなる冬の時期は、落ち葉や砂などが道の端などに溜まりやすく、路面が乾いていても滑りやすい場所が発生してしまうケースがあります。

交通量の多い市街地なら、ある程度の道路整備は行き届いているかとは思いますが、交通量の少ない冬の山道は落ち葉などが排除されていない道もあるので注意が必要です。

画像2: ①夏場と冬場では路面状況が大きく変わる

また、山の麓ではなんともなかった場所でも、冬の時期の山道は標高が上がるにつれて気温が下がり、部分的に路面が凍結している場合があります。

四輪のクルマならなんとか通れる道でも、2輪のバイクで通るのは難しい場所が多数存在するのです。

こういった場所へ行くときは、例え通行止めになっていない道でも、事前にバイクで通れるのか確認した方がよいでしょう。

②日照時間が短くなり環境も変化する

画像: ②日照時間が短くなり環境も変化する

夏の時期と冬の時期で大きく変わるのは太陽が出ている「日照時間」です。

地域や環境などにもよりますが、日本の冬の時期は夏の時期に比べて最大5時間も短くなると言われています。

日の出が遅く、日の入りが早いことになるのでツーリングの帰宅時間を夏時期より早めに設定することを心がけましょう。

③タイヤが温まりにくい

画像1: ③タイヤが温まりにくい

気温が寒い時期は、タイヤやブレーキ、エンジンなどのバイクの各パーツの温まり方にも変化が生じます。

中でも注意したいのがタイヤです。真冬の冷えた路面だとタイヤの温まり方が遅くなるので、暖かい時期に比べるとタイヤが性能を発揮するまでに時間がかかります。しかも真冬の環境では仮にタイヤが少し温まったとしても、夏場のような性能は発揮できません。

また、湿度が低く乾燥した路面は、ちょっとした砂や砂利などでも滑りやすくなるので注意が必要です。

画像2: ③タイヤが温まりにくい

エンジンやブレーキ、サスペンションなど、バイクの運動性能を左右する各部の温まり方も遅くなります。

近年のバイクのほとんどはECUで管理されたフューエルインジェクション・システムが採用されていますので、キャブレター車の時代ほどエンジン性能が環境によって左右されることは少なくなりましたが、それでも寒い時期はバイクの各部が充分に温まるまで急な動き・操作は避けるようにしましょう。

④冬はできるだけ山岳部を避けたツーリングルートを組む

画像: ④冬はできるだけ山岳部を避けたツーリングルートを組む

山岳道路は爽快な景色や走り応えのあるワインディングが多いので、ライダーが多く訪れる場所でもあります。

しかし、山の標高は100メートル上がると気温は約0.6℃下がると言われています。もちろん環境によっても異なりますが、単純に標高が1000メートルの場所は、麓の気温と比べても6℃も低いことになるのです。

自宅を出発するまではそれほど寒くなかったのに、山道のツーリングルートを走行していると急激に寒さを感じることが頻繁にあるので、真冬のツーリングではできるだけ山岳道路を避けたツーリングルートを組むと良いでしょう。

⑤「外気温」と走行中にライダーが感じる「体感温度」は大きく違う

画像1: ⑤「外気温」と走行中にライダーが感じる「体感温度」は大きく違う

次に注意したいのは、外気温の温度とは別にライダーが感じる「体感温度」です。

環境などによっても大きく変わりますが、一般的に風速が1メートル強くなると、体感温度は約1℃下がると言われています。

例えば真冬の外気温が5℃だったとしても、バイクは走行風を身体にダイレクトに受けながら走る乗り物なので、そのスピードに応じた走行風などがプラスされた体感温度を想定しなければなりません。

画像2: ⑤「外気温」と走行中にライダーが感じる「体感温度」は大きく違う

バイクの走行で特に冷えるのはハンドルを持つ手や、首元、タンクを抱える膝などから冷えていきます。

冬用グローブをしていても、手がかじかんでハンドルのレバー操作に支障がでる場合は、グリップヒーターや電熱グローブなどを使用するか、休憩を多めにとって手をしっかりと温めてから走るようにしましょう。

上半身よりも寒さを感じにくい下半身は、特に膝が冷えていることに気がつきにくく、信号などで停車するときに足の動きが鈍ることで、不意な立ちゴケの危険性もあります。

真冬のライディングは身体が芯から冷える前に適度な休憩をとるようにしましょう。

(下に続きます)

今回ご紹介した注意点と、しっかりとしたライディング装備をしていれば、真冬でもバイクツーリングは快適に楽しむことができます。

バイクには「冬ならではの楽しさ」もいっぱいあるので、是非暖かい装備でツーリングに出かけてみてくださいね!

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