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車格は大きいけど『Vストローム650』は街乗りも快適な大型アドベンチャー!
国内モデルは2013年に初登場し、現行シリーズの中では最も息の長いモデルとなる『Vストローム650』。
2025年モデルの新車価格で税込99万9000円と100万円を切るリーズナブルなプライスを継続しているミドルクラスのアドベンチャーモデルです。
脈々と歴史を紡ぐスズキの650ccVツインエンジンを搭載する車体はアルミのダイヤモンドフレームに正立フロントフォーク、リアモノショックという組み合わせ。
アドベンチャーモデルとしてオーソドックスなフロント19インチタイヤを採用しています。
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もともとスポーツバイクが好きだった私にとって「コスパの良い大型アドベンチャーバイク」くらいの印象で、あまり食指の動くバイクではなかったのですが、2023年にはじめて試乗した時の衝撃は忘れられない体験でした。
なにって、その辺のスポーツバイクよりよっぽど楽しいんだもの!
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ってところをお話しする前に、まず同じくらい感動した市街地や高速道路での快適性から。
正直ここが『Vストローム650』の魅力の根幹となる部分です!
『Vストローム650』はミドルクラスの大型モデル。
大柄なアドベンチャーモデルだけあって、重量は215kgと200kgオーバー。
シート高も835mmとやや高めの設定です。
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ですが、採用するVツインエンジンのおかげで車体をスリムに設計することができ、足が真下におろしやすく実際の足つき性は数値よりも良く感じます。
174cmの私で両足の踵が少し浮く程度なので、小柄な方は慣れるまで多少の不安はあるかもしれませんが、大型アドベンチャーモデルとしてはかなり良好な足つき性だと思います。
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アップライトなハンドルによりライディングポジションはかなり上体が直立した体勢となり、窮屈感は皆無。
視点が高く視界が広いので、運転中の安心感も非常に高く感じます。
エンジンを始動しクラッチを繋いでいくと、低中回転からトルクフルな645ccVツインエンジンはスルスルっと地面を蹴り出し、大型バイクらしいゆとりのある発進をみせます。
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どの回転域でもスロットルに対してキビキビと加速するので、低排気量クラスであるあるのヤキモキした感覚はなく、幹線道路での合流や追い越しも安心!
そして、何より気に入ったのは車体の重さを感じさせない軽快なハンドリング性能です!
フロントに19インチタイヤを装着することから、おおらかな操縦性を予想していましたが、『Vストローム650』は存外クルクルと小回りが効きます。
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大型バイクは小回りやUターンですごく気を遣うイメージですが、慣れると片側1車線の2車線道路でするっとUターンできます!
大柄なバイクだけに、鈍重なイメージを持ってしまっていたのは偏見ですが、この車格でこれだけ扱い易いのは『Vストローム650』ならではの武器だと思います!
しかし、市街地で何より嬉しかったのは快適性!
優しいライディングポジションと肉厚なシート、優しいライディングポジションのおかげで、シートの上でのストレスがとても少ない!
また、しなやかなセッティングの前後サスペンションが道路の継ぎ目や段差での衝撃をしっかりやわらげてくれているから走る上での快適性もバツグンでした。
特に高速道路ではリアサスペンションの恩恵は絶大!
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スズキはリアサスペンションが標準設定で硬めにセッティングされているモデルが多い印象でしたが、『Vストローム650』ははじめからしなやか、かつ工具要らずで簡単にプリロード調整ができます。
これにより高速でギャップを踏んだ際の不快感が無く、快適に高速道路を利用できました。
アドベンチャーモデルらしいウィンドスクリーンは3段階に調整でき、一番上に設定すれば体格の大きいライダーでもしっかりと走行風からガードしてくれますよ!
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そんな『Vストローム650』なのですが、一番びっくりしたのは郊外に辿り着いてから!
次回、ワインディングにおける『Vストローム650』の戦闘力が想像をはるかに上回る⁉