去る8月1日、東京・青山のウエルカムプラザ青山で、スーパーカブの誕生60週年記念のイベント「スーパーカブと素晴らしき仲間たち」が始まるのに合わせて、オープニングセレモニーとトークショーが開催された。
10時30分から始まったオープニングセレモニーでは、ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長がまさに8月1日、初代C100登場から60年目を迎えたスーパーカブへの長きにわたる支持を感謝しながら、「ホンダにはまだスーパーカブから学ぶことがある」という印象的なスピーチを終えると、この日正式に発表され期間限定での受注受付が始まったスーパーカブ50/110の60周年アニバーサリーモデルを自らの手でお披露目。
その後には、記念イベント「スーパーカブと素晴らしき仲間たち」の内容についてのスペシャルトークショーがスタート。元ホンダワークスライダーで古今のホンダ製オートバイに精通する宮城 光氏、スーパーカブに関する本をはじめ、自動車の歴史に関する書籍に強い出版社・三樹書房の小林謙一氏、新型スーパーカブのデザインを手がけた本田技術研究所・2輪R&Dセンター デザイン開発室室長の川和 聡氏の3人が、古今のスーパーカブの魅力や、今回の記念展示のテーマとなったスーパーカブと同じ1958年に誕生し、ロングセラーを続けている工業製品とそれらの誕生にいたる時代背景などを通じて、戦後の日本を現在まで支えてきた「物づくりへの情熱」についてトークを展開した。
この日から公開された「スーパーカブと素晴らしき仲間たち」は、日清食品「チキンラーメン」やエポック社「野球盤」、マルマン「図案スケッチブック」といった、スーパーカブと同じく今年で60年目を迎えた14の製品・サービスなどを解説パネルとともに展示。もちろんスーパーカブも初代C100をはじめ、60周年アニバーサリーモデルをはじめとする現行モデル、さらに働くカブ、世界のカブなど13台が揃い、さらにさまざまなスーパーカブに関する書籍やグッズなども並ぶという、スーパーカブ好きならずとも楽しめる展示。なお、この記念イベント展示は8月24日まで行なわれる予定だ。