薄いリング状の別体スイッチをハンドルに通すという発想に感心
レース活動やタイバイクの輸入、多種多様なカスタムパーツの販売でお馴染みのエンデュランスだが、街乗りやツーリングライダーから好評を得ているのが同社のグリップヒーター。スイッチ別体のシンプルな製品、電圧計付きタイプ、アルミ削り出しの豪華タイプなどが揃っている。ここではグリップから手を離すことなく操作できる“SP120”を装着テストした。
取り付けは車体側から12v電源を取り、ノーマルのグリップと差し替えるだけ。こうした作業の経験があれば1時間以内で完了するが、メインスイッチに連動する配線を探し出す必要があり、ノーマルグリップの取り外しにもコツが要るので自信がない人は最初からショップに依頼した方がいいだろう。
この製品は左側のウインカースイッチボックスとグリップラバーの間に薄いリング状のスイッチを挟み込んで取り付けることが特徴。ノーマルグリップの長さ120㎜の車種が推奨されているが、同梱されているスペーサーによって125㎜にも対応できるし、グリップエンドが貫通式なので汎用性は高い。
オートバイ側メインスイッチを入れるとスイッチ部のLEDが3回点滅し、電圧状態を5段階で表示。供給電圧が11v以下になると10秒間点滅して自動的にスイッチをオフするなど、使いやすくて安心な機能を備えている。
肝心の暖かさだが、最強で約80℃まで上がる。僕も同社のグリップヒーターを使っているが、外気温一桁の高速道路走行でも発熱不足を感じたことはない。
指先が冷えてレバーやスイッチ操作に支障が出ると危険だから、本格的に寒くなる前に装着することを強くお勧めする。