高性能とスタイルを根拠に自分の愛車に誇りを持つ
王道のハーレーダビッドソンでもない、アメリカ最古のレジェンド・インディアンでもない、もうひとつのリアル・アメリカ「ヴィクトリー」は1998年にスタートしたブランドだ。
オフロードヴィークルやスノーモービルの分野では超ビッグネームとなるポラリス社が手掛けるこのブランドは、他の何にも似ないモダンなスタイルとアグレッシブな走りがオートバイに個性を求めるライダーたちから絶賛されている。
そのヴィクトリーが、またも強烈なニューモデルを投入した。それがヴィクトリー・マグナム。アメリカ西海岸のカスタムシーンを、そのままカタチにした究極のバガーだ。
ド派手なカラーリングにギラギラと主張する21インチのフロントホイール。
スムースに流れるリアエンドのデザイン。
押しが強すぎるのはちょっとニガテ・・・なんてライダーは寄せ付けない。乗れば即、ライダーを世界の主役にしてしまう超個性のカタマリだ。
しかも、アメリカンクルーザーでありながらハイパフォーマンスを掲げ、アルミ鋳造フレームや高性能な空油冷Vツインエンジンで武装するヴィクトリーならではのエキサイティングな走りは健在。
フロントホイールが大径化されたことで、ベースとなるクロスカントリーよりもハンドリングは穏やかな性格ではあるが、逆にこのほうが疲にくく、大きなアールを描く高速道路のコーナーなどでは、怒濤の安定感で突き進む。
プレミアムなオーディオシステムからお気に入りのナンバーを流すことができ、目に見える部分となるフロントフェアリングの裏側までがボディー同色にペイントされているとなれば、アメリカの最先端カスタムシーンに憧れるライダーにとっては、まさに至高の1台。走りもスタイルも、すべてにシビれる!
もちろん日本ではまだ、アメリカンクルーザーの主流はハーレーやインディアンだろう。
でも、だからこそマグナムには価値がある。
見た目だけじゃない高性能と快適さに裏打ちされたうえで、強烈なインパクトとともに愛車自慢をする。これって、オートバイ乗りの至福の瞬間のひとつでしょう?
SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2650×NA×NA㎜
ホイールベース 1670㎜
シート高 667㎜
車両重量 ー㎏
エンジン形式 空油冷OHC4バルブV型2気筒
総排気量 1731cc
ボア×ストローク 101×108mm
圧縮比 ー
最高出力 未発表
最大トルク 14.1kg・m/2500rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 22ℓ
キャスター角/トレール ー/ー㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 ダブルディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70 R21・180/60 R16
撮影/柴田直行 文/北岡博樹 (GOGGLE)