貴重な400ccの本格フルカウルスポーツ、CBR400Rが大幅アップデートを果たした。海外モデルの500と同様、低中回転域のトルクを増強し、外装もシャープな新デザインにリフレッシュした新型の魅力を試乗チェックしてみよう。
センシングピッチの細分化
1回転あたりのクランク角検知を、従来より約2.6倍の頻度に細分化し、より細かな制御に変更。
リニアリティーを増している。
ライディングポジション新旧比較
ハンドル位置を従来より下げて前に出す事で、前傾度を増した、よりアグレッシブなライディングポジションとしている。
RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:68㎏
シートがスリムなので、足着きは極めて良好。
前傾度はごく自然な部類で、街中や高速道路のロングランでもさして辛くない。
しかも戦闘的なフォームをとるとホールドがしやすく、深いリーンアングルでの操作も容易。
DETAILS
釣り上がったLEDヘッドライトが印象的なマスクは、弟分のCBR250RRに似たデザイン。
従来型より鋭さを大きく増しているだ。
エンジンは吸排気系を見直して低中回転域でのトルクを増強。
扱いやすさと力量を増した。アシストスリッパークラッチも採用。
CBR250RRを思わせる、デュアルタイプの異形サイレンサーを採用。
2気筒の400シリーズは全てこの新作サイレンサーを装備する。
兄貴分の650のものと同タイプの、反転表示の液晶デジタルメーターを新採用。
ギアポジションや燃料計、水温計などを表示可能だ。
PHOTO:南 孝幸、島村栄二 TEXT:宮崎敬一郎