それまでのドゥカティには全くなかった世界観を持つロー&ロングなスタイルのディアベルが初のモデルチェンジ。
テスタストレッタDVTエンジンを搭載し、大きく進化したこのモデルの魅力を一足先にスペインで存分に体感してきた。

随所に感じるバイクの進化とドゥカティらしい味付け

今回、日本上陸前にディアベル1260Sを試乗するため向かったのがスペイン、アンダルシア地方のマラガにあるマルベーリャだ。

地中海に面した有名なリゾート地でのワールド試乗会ということで、海沿いの道を快適にクルージング・・・なんてことをさせないのがドゥカティ。

実はマルベーリャという土地は、標高の高い山々に囲まれており、30分もあがっていけば日本のワインディングにも近いタイトなコーナーや、ハイスピードコーナーが組み合わさる道路が続き、時にはうねりもあって、いわゆる「走りがいのある道」が続いているのだ。

画像1: 随所に感じるバイクの進化とドゥカティらしい味付け

ははーん、そういうことね。新型に自信があるから、こういう道路を選んでいるってことね。でも、ディアベルってクルーザーだったような…。

まぁ、考えても仕方がない! その新型の実力とやらを堪能してやろうじゃないの‼

なんてエラそうなことを言っておいて、試乗する前は大きな車体とパワフルな大排気量エンジンに、どう立ち向かえば良いのかと考えていた。

正直、初めて乗るバイクは気をつかう。

画像2: 随所に感じるバイクの進化とドゥカティらしい味付け

出発したては操作にも慣れていないしフィーリングも分からないから、ホテル出口の段差や幹線道路まで出る細い道路など、扱いが慣れるまでは必要以上に神経質になる。

ところが、そんなことは乗って5分も経たずに考えなくなった。

新型ディアベル、なんと言っても扱いやすい。

低回転域の滑らかで力強いトルクのおかげで超低速での移動も不安なく操作でき、244㎏というなかなかの車重もそうは感じさせない。

画像3: 随所に感じるバイクの進化とドゥカティらしい味付け

排気量が1262㏄もあると構えてしまいがちだが、ある程度、大型バイクの経験がある人はもちろん、初心者であっても不安なく走り出せるはずだ。

さらに、3つのライディング・モード(スポーツ・ツーリング・アーバン)も搭載しているので、自力に合わせて設定すれば、不安要素は打ち消せるだろう。

その後、すぐに高速道路に乗ったが、さすがにハイスピードはお手の物と言ったところ。

ただし、前モデルの体がズレるほどのドッカン!とした印象の加速とは違い、しっかりと体を後ろから押し出してくれる加速感。

画像4: 随所に感じるバイクの進化とドゥカティらしい味付け

リアの極太タイヤの安定感もあり、快適で満足度の高い高速走行が楽しめる。

この低速域、高速域、どちらの領域でも高レベルで応えてくれるのは、新たに採用されたテスタストレッタDVTデスモドロミック可変バルブタイミング1262㏄エンジンのおかげだ。

画像5: 随所に感じるバイクの進化とドゥカティらしい味付け

低回転域と高回転域で給排気のバルブ開閉タイミングを変化させる可変バルブタイミングエンジンで、低回転域は太いトルクで扱いやすく、高回転域では伸びのあるスポーティな特性を引き出す。

最新のムルティストラーダ1260Sにも搭載されているが、パワーやトルクのスペック値だけでは分かりえない、ライダーのニーズに応える能力の高さを感じることができた。

RIDING POSITION 身長186㎝ 体重85㎏

画像: RIDING POSITION 身長186㎝ 体重85㎏

シート高は780㎜。明らかに大きな車体だがくぼみもデザインとして生かされているシートの足つきは良好。

かと言って高身長の自分が乗っても窮屈さは全くなく、走行時もニーグリップがやりやすい。

ポイントは数値以上に”低く感じる”ということ。

VARIATION

Diavel 1260
228万5000円
サンドストーン・グレイ
(フレーム/ブラック)

画像1: VARIATION

Diavel 1260S
268万円
スリリング・ブラック&ダーク・ステルス
(フレーム/レッド)

画像2: VARIATION

サンドストーン・グレイ
(フレーム/ブラック)

画像3: VARIATION

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