それまでのドゥカティには全くなかった世界観を持つロー&ロングなスタイルのディアベルが初のモデルチェンジ。
テスタストレッタDVTエンジンを搭載し、大きく進化したこのモデルの魅力を一足先にスペインで存分に体感してきた。

ワインディングこそ真骨頂快適にスポーツできる!

今回試乗させてもらったのは、よりスポーティな装備を身に着けたディアベル1260S。

フロント、リア共にオーリンズ製フル・アジャスタブル・サスペンションを装着している。

それもあって、楽しみにしていたワインディング。実はここに新型ディアベル1260Sの真骨頂があった。

ディアベルの個性でもあるリアタイヤは240/45ZR17という極太サイズ。

画像1: ワインディングこそ真骨頂快適にスポーツできる!

ワインディングでは反応が鈍くなる覚悟をしていたのだが、多少ゆったりとした印象にはなるものの、ギャップも軽くいなすように対処してくれるし、想像していた以上にコントロールできる。

オーリンズ製サスの効果も高いようで、コシがありつつしなやかな乗り心地。おかげで気持ちが逸ることもなく思った通りのライン取りが出来た。

ペースを上げてもその安定感は変わらないから、走っていてどんどん楽しくなってくる。正直、自分の運転が上手くなったと勘違いできるほどだ。やるな〜、新型ディアベル。

画像2: ワインディングこそ真骨頂快適にスポーツできる!

前モデルと変わらず、ロングホイールベースでフロントにボリュームのあるボディに見えるが、実はエンジンの位置を40㎜後退させ、ラジエターはエンジン前側に移動している。

これによって重心はライダーと近くなり、これがワインディングで感じたコントロールのしやすさに繋がっているようだ。

ディアベル1260Sの前後重量バランスはほぼ50対50というから、それもまた納得。

乗る前はクルーザーのイメージや、マッスルなハイパワーマシンの印象があったが、乗ってみると懐の深いビッグネイキッドという言葉がマッチすると気づいた。

画像3: ワインディングこそ真骨頂快適にスポーツできる!

ゆったりとしたポジションで穏やかにツーリングすることもできれば、ハイパワーを駆使してメリハリのある走りを要求しても高レベルでそれに応えてくれる。

見た目とは裏腹に、乗るととっても優しくて万能なジェントルマンなのだ。

たっぷり1日スペインのワインディングを堪能したが、まだまだ乗り足りないと思わせてくれたディアベル1260S。

試乗後の疲労感が少ないところにも、このモデルのレベルの高さが伺える。

唯一無二の個性派ビッグネイキッドは6月に国内導入予定だ。

DETAILS

画像1: DETAILS

フルLEDとなったヘッドライトでXディアベルに近くなったお顔つき。

ディアベル1260Sはデイタイム・ランニング・ライト(DRL)が標準装備だが、残念ながら日本導入モデルには不採用。

画像2: DETAILS

2本出しのショートマフラーは、2-in-1システムを採用。

エキパイは車体右側から見ると隠れているが、車体左側から見るとその存在を主張する。

耳障りの良い野太いサウンドだ。

画像3: DETAILS

ディアベル1260Sにはオーリンズ製フルアジャスタブルサスペンションが搭載される。

計算された位置と角度で配置されたリアサスはしなやかかつコシのある動きで走りやすい。

画像4: DETAILS

ボッシュ製コーナーリングABSとブレンボの組み合わせ。

ディアベル1260Sはブレンボ製M50モノブロックキャリパーを標準装備。

タイヤは前後ピレリ製ディアブロ・ロッソ3へと進化。

TEXT:松下尚司 衣装協力:KADOYA

公式サイト

関連記事

オートバイ最新号はコチラ!

This article is a sponsored article by
''.