このツーリングの第一話はこちらからご覧ください。
船が港に着いた、わあ、お迎えがいる!
あたしは、行き当たりばったりとか激安パックの旅ばかりだから、だいたい送迎なしだったり、送迎ありでも忘れられていたりする。
あたし、島では民宿派。なのに、今回はホテルしか空いてなかったの。だから、きちんとした人が港で待ってくれていた。それはそれで、なんだかいつもと勝手がちがうなあ、と思ってしまうわがままなあたし。
民宿より、2~3千円高かったかな。でも、1泊船泊・1泊宿と夕食付きで17800円くらいだったかな? お正月だから少し高めでも。
話はもどりますが、普通なのよ、きっとお迎えがいるの。あたしのドタバタ女一人旅は、こんなもんなのです。
ホテルに着くと、お屠蘇(おとそ)が。
でも、これからバイクに乗る予定だからダメだね。
それから、ホテルのロビーでレンタルバイク屋さんに電話をかける。
が、繋がらない……。
考えてみたら三が日。さすがに今回はやらかしたわ。借りられないかもと、不安がよぎる。
……どこも出てくれない。正月の行き当たりばったり旅はやっぱり無茶だったみたい。
もう無理かと思ったとき、あたしのケータイが鳴った。
「電話したぁ?」
レンタルバイク屋さんの折り返し電話!
バイクを借りたいと言うと、「今日は休みだけど、いいよ」って、自動車の整備会社の車(?)で、すぐに迎えに来てくれました。
店のお客さんの車が壊れたんでは? と、心配で電話をくれたという優しいおじちゃんは「寒いし、雨だけど本当にいいの?」とそればかり聞いてくる。
「うん、いんだよ、あたしはバイクで島をぐるぐるしたくて来たんだよ。全然へーき」と、ここで一番大きなバイク、スズキ〈アヴェニス150〉を選んだ。
島ならではの簡単な手続きを済ませると、おじちゃんは「時間は少し過ぎてもいいから」と言って、あっという間にお店を閉め、去っていった。
ひとりになり、我に返ると、おじちゃんの言ったとおり寒かった。
可愛らしい風景、八丈小島を目指して出発!
島は、外周をぐるっと走れるようになっていた。道は思っていたよりも綺麗。八丈小島を目指した。
八丈小島は、1969年6月に島民がすべて移動し、いまは、無人島なんだって。昔は513人の方が住まれていたそう。
八丈富士の周辺を走っていたら、ふれあい牧場に入り込んでしまった。
牛と遭遇。あたしは必ず動物を見ると話しかけるの。「うしさーん」人なっこくて可愛い。顔ももかわいかったあ。
一頭ずつに名前がついてるの。抜いた草をあげてもOK。ちなみに入場も無料。
でも、「次に来た時はいないかも……」って書いてあった(;´༎ຶД༎ຶ`)
牧場からの眺めはよく、日も差してきた。
牧場を出ると、お腹がすいてきた。てきとーに見つけたご飯屋さんに、ふらふらと入ってみた。お食事処「通」。
伊豆七島の名物として有名な、明日葉入りのちゃんぽんをいただいた。
フレンドリーなお店。お店を出たら、とても可愛い足跡がバイクのシートに残っていた。
うわあ、いっぱい猫ちゃんを発見!
乗ってるの見たかったな。バイク好きなのかな?
乗せてあげたいなあ~なんてシートを眺めて妄想です。
あ、借り物だからちゃんと拭いたよ。自分のだったら、拭かないけど。お母さんに聞いたら、13匹も居るんだって。ワンちゃんもいました。
飼ってるの? と聞いたら、みんな、野良だけど、まあ、飼ってるようもんだと言っていた。いいね、美味しいご馳走がたくさんあって。
「もしかしたら、また夜来るね」と、お母さんに、挨拶をし、次の道へむかいました。
~続く~