※Webモーターマガジンの人気企画【くるま問答】より
免許証番号の最後のひと桁が大きいと、ちょっと恥ずかしいかも
クレジットカードやパスポートなど、それが誰のものなのかを管理するために英数字が振られている。こうした文字はただの羅列・通し番号ではなく、一定の意味を持っていることが多い。運転免許証も例外ではなく、カードに記載されている12桁の数字、いわゆる免許証番号にもいくつか意味がある。
まずは左の数字から見ていこう
一番左のふた桁で、“最初に運転免許交付を受けた都道府県”(北海道は例外)がわかる。
下の画像のとおり都道府県公安委員会にはそれぞれに番号が振られており、東京都なら「30」、大阪府なら「62」となる。
この数字は引っ越したとしても変わらないので、返納もしくは再取得するまで付き合うことになる。
左から3・4番目のふた桁
次は左から3・4番目のふた桁。この数字から“最初に運転免許証の交付を受けた西暦”がわかる。
原則として、1982年の初交付なら「82」、2010年なら「10」となる。
“原則として”と書いたのは、例外があるからだ。免許証の更新手続きに不備があると変更となるケースも稀にあるという。
左から5〜10番目の6桁
左から5〜10番目の6桁の数字は都道府県公安委員会で交付・管理するためのもの。
ここから意味を推測することはできない。都市伝説では「番号で犯罪歴がわかる」や「学科試験の点数がわかる」といったものもあったが、すべて根拠のないデマである。
左から11番目のひと桁
左から11番目のひと桁は“入力ミスを確認するためのチェックデジット”だ。
左側10桁をもとに、モジュラス11ウェイトという計算式で算出された数字。
もし算出された答えと、11桁目が違う数字だと“入力ミス”ということになるようだ。
左から12番目、最後のひと桁
さて、ここまで紹介した左側11桁の数字は原則として最初に交付を受けてから変わることはない。
しかし、唯一変更される“かも”しれない数字が最後のひと桁だ。
ここでは運転免許証を紛失した回数がわかってしまう。あくまで紛失による再発行の回数であり、破損による再発行はカウントされない。
ちなみに10回紛失した場合には、「0」ではなく「1」となるようだ。