75kwのピークパワーを生み出す1084ccの新エンジンは、ツインスパーク
基本的なアーキテクチャは変わらないが、排気量をアップ。正確には1084ccへスープアップされたパラレルツインエンジンは、70→75kw、99→105Nmとひとまわり大きな出力に。ピークトルク・パワーの回転数は変わっていない。このエンジンは、ボアは92mmでそのままにストロークを75.1→81.5mmにアップ。スロットルボディも46mmに大型化しているが、マニュアルミッションモデルで2.5kg、DCTモデルで2.2kg軽量化を果たしている。270度クランクはそのままに、優れたトラクション性能を発揮。
もちろん、ユーロ5を突破する環境性能を達成している。
ウィリーコントロールってなんだ…?
電子制御はさらに進化。Wheelie Control!?
2018モデルのマイナーチェンジでは、スロットルバイワイヤを導入。これによって、電子制御の手が大きくはいることになった。2020モデルでさらにその進化が進んでいる。すでにエンジンブレーキを制御していたHSTCはさらにきめ細やかになった。
新しく備わったのは、ウィリーコントロール。姿勢をセンサーし、スロットルバイワイヤによってトルクを変動させてフロントを落ち着かせる機能だ。これまでのHSTCのように3レベルで設定ができるという。2018モデルで備わった、HSTCの細やかな設定にこのウィリーコントロールも加わって、より快適 or アグレッシブなライディングを楽しめるはずだ。