釘村も、スタートで若干アウト側へ。見事3番手スタートを決めた会心のヒートは、まさかの赤旗リスタート。ところが、そのリスタートで釘村はさらにコンセントレーションを高めてホールショットを奪う。骨折している鎖骨が痛むのか…攻め立てられるうちにスリップダウンしてしまい、段々釘村は追い下がってしまうものの、6位でフィニッシュ。ゴールには、シャンパンが用意されていたけれど、誰もがその存在を忘れて釘村のフィニッシュを喜んだ。たぶん、この瞬間は現場からゴールドメダルという言葉が忘れ去られていた。日本最速、これまでにない成績で世界に通用する成績でフィニッシュしたこと、それで十分だった。