最新モデル、そして絶版車が人気のなか「ちょっと前の最新モデル」って、案外忘れられがち。今回の「ちょっと前の最新型」はカワサキZ1000。スーパースポーツじゃない、ツーリングバイクじゃないZ1000の強烈な魅力は——ワープ力だ!
※月刊オートバイ2019年11月号掲載「現行車再検証」より
※月刊オートバイ2019年11月号掲載「現行車再検証」より
カワサキ「Z1000」 主なスペックと価格
[エンジン形式]水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
[排気量]1043㏄
[ボア×ストローク]77×56㎜
[圧縮比]11.8
[最高出力]141PS/10000rpm
[最大トルク]11.3㎏-m/7300rpm
[変速機形式]6速リターン
[燃料タンク容量]17L
[全長×全幅×全高]2050×790×1055㎜
[ホイールベース]1440㎜
[シート高]815㎜
[車両重量]220㎏
[タイヤサイズ 前・後]120/70ZR17・190/50ZR17
[価格(消費税10%込)]117万1,500円
カワサキ「Z1000」の各部をチェック
カワサキ「Z1000」のライディングポジションと足つき性
【ライダー:身長178㎝・体重80㎏】
たとえばZ900RSに比べるとハンドルは近くて高く、ステップとシートも高い。H2と比べるとハンドルは高く、シートも高い。しかし、このシートの高さが切り返しの速さを生んでいる感じ。
今回の試乗距離は、約1460km。平均燃費は約22km/Lでした!
今回の取材は、高速道路を約1000㎞、一般道は400㎞ほどをツーリング。高速道路のクルージングでは、メーターの燃費計が約20㎞/Lあたりを表示。スロットル微開で一定回転で走ると、最高で27㎞/Lあたりを表示した。
1000㏄の4気筒スポーツバイクとしてはほぼ標準的、と言っていい。ロングランでは硬めのシートで、200㎞無休憩くらいでキツくなった…。
文:中村浩史/写真:島村栄二