写真・文:若林浩志/取材協力:M&F Cuby.
スーパーカブ50/70/90用工具セット例
これでたぶん一通りオッケー!
あくまで一つの例ですので、他にも組み合わせパターンはあるかと思います。
参考のひとつと考えてください。思い入れのある工具とかを軸に自分なりに組み立てていくのも楽しいよ(吐きそうになるけど)。
スーパーカブ50/70/90用
工具組み合わせ例
14×17メガネレンチ(オフセット有)
10×12メガネレンチ
10×12両口スパナ
23mmセミディープソケット
17mmソケット
10mmディープソケット
8mmディープソケット
スイベルラチェットハンドル
プラグレンチ
ラジオペンチ
差し替えドライバー
年式に関係なく、基本工具のほかに必要なものや、あると便利なものはこんな感じ。
持っておきたいものや
あると便利なもの
空気入れ
エアゲージ
タイヤレバー
虫回し
ニッパー
プライヤー
スプリングフック
貫通ドライバー
コインドライバー
ここからは、各工具をちょっとだけ説明します。
14×17メガネレンチ
14×17メガネレンチはオフセット有にすることで、クラッチ調整にも対応させるのです。手持ちにショートしかなかったので編集部に借りたらTONEだった。うらやましい。
10×12メガネレンチ
Rキャリアを外すために12mmが二本必要なのでほぼそのためだけに入れてます。12mm片口メガネにするのも極端だし。いずれにせよ10mmも12mmもあちこちで使うし、メガネあれば作業性はよくなるはず。これも編集部のTONE。欲しい。
10×12両口スパナ
エキパイフランジナットへのアクセスが非常に悪いので、10mmのスパナが便利。バルブナットと、ミラー取り付けナットのため、12mmのオープンエンドも必須。というわけでなにげに重要な一本なのです。ここは、モンキーレンチで有名なTOP製。
23mmセミディープソケット
23mmはカブには必須。トルク掛けやすくて値段も安いASHの片口メガネという選択もアリ。ただ、めちゃでかくて重さ半端ない。収納のことを考えるとソケットかな。どっちにせよでかくて重いけど。ナットまで遠いのでセミディープでないと届かない感じ。23mm自体あんまり売ってないので、ラインナップが豊富なKTCに。
ソケットはKo-kenがコンパクトさにこだわって設計したZ-EALシリーズがオススメなんだけど、この23mmとプレスカブの22mmに関しては深さが欲しいのでKTCのセミディープが良いね。
23mm片口めがねレンチ
23mmは片口めがねという選択もアリ。ASH(旭金属工業)とかTRUSCOから出てる。全長約250mm、重量約250gとやけにでっかいけど、なんとソケットより安い。見た目もかっこいい。でもでかい。カブの専用工具感はかなりのもの。
17mmソケット
ピボットシャフトに17mmが二本必要なので、メガネと組み合わせます。あとは、オイルドレンボルトとかアクスルシャフトのナットに。写真は家にころがってたやつだけど、定番のKTCかKo-kenのZ-EALセミディープを勧めたい。Z-EALは短いのでセミディープが良いのよ。
10mmディープソケット
10mmはエキパイフランジナットやチェーンアジャスター、チェーンカバー、ペダル類に使います。ソケットをディープにしておかないと届かない場面も。10mmは他にメガネもスパナもあるので、適材適所で。あと、Ko-kenのZ-EALはかっこいですぞ。
Ko-kenのZ-EALで揃える場合、10mm、17mmをセミディープにするのもオススメですよ。他社のセミディープより短いので使いやすいです。12mmとか14mmをセットに入れる場合もセミディープにすると良いかも。
8mmディープソケット
8mmは、Lクランクケースカバーくらいにしか使わないんですが、これが曲者。一か所だけ奥まったとこにボルトがあって、ディープじゃないと届かないんですよね。しかも結構タイト。ここもKo-kenのZ-EAL。Z-EALは特にコンパクト設計なのでオススメです。かっこいいぞ。
スイベルラチェットハンドル
TONEのスイベルラチェットハンドル。Cuby影山さんイチオシの逸品。ラチェットハンドルにこだわりはなかったんですが、これはマジで便利。一度使うと手放せない。角度が無段階で固定できるんですが、最初は「こんな機能いらんがや」とか思ってた。でも、慣れるとこれがクッソ便利。あとめちゃんこかっこいい。
プラグレンチ
これもCuby影山さんイチオシ。エトスデザインのフレキシブルプラグレンチ。カブには最適。なにが最適かって、レッグシールド外さなくてもプラグを外すことができる!(少なくとも自分はできた)。安いし、とりあえず買っておきたい。ちなみにソケット部は9.5sq(3/8inch)で接続されてる。つまりKo-kenのZ-EALクリップ式プラグソケットとかにもできちゃう。完璧にかっこよくなるぞ。
ラジオペンチ
ラジオペンチはKEIBA。フジ矢と悩んだけど、最終的には見た目の好みで選びました。クリップの脱着に使うだけなんだけど、あると何かと便利。好みだけで良いんじゃないかな。
差し替えドライバー
ドライバーはそこまでトルクがかかるわけじゃないので、収納性を優先して差し替えをセレクト。ビット式にするのもスマート。ライト/ウィンカー関係とクラッチ調整に使います。見栄えが気に入ったアネックス。でもちょっとグリップが太いからKTCの差し替えも気になる。
ここまでが基本的な工具。次は必要に応じてのアイテムとか、あると便利な逸品。
空気入れ
Amazonで買った充電式が非常に便利で愛用してたんですが、派手に壊れまして。ほんとに楽だったんだけどなあ。で、次の空気入れに悩み中。これはツーリング用にAmazonで買った安物。すでに販売していないようなので、若林も購入予定のブリヂストンのモバイルポンプをオススメ。
エアゲージ
エアゲージは信頼第一なので、ちょっと良いもの。Cubyさんイチオシの、エトスデザイン/究極エアゲージ。でかくてかさばるけど差込角が90度なのですごい使いやすい。最高。ホースがもうちょっとだけ短いと嬉しい。ツーリングでかさばる。同じくエトスデザインからコンパクトなのも出てるけど、トライアル用だから測定範囲が足りない…。
タイヤレバー
タイヤレバーは何種類か持ってますが、うまくいくかどうかは腕前が大きい気がします。写真はどこで買ったか忘れたタイヤレバー。こないだチューブ交換したら4回くらい穴開けた。いつかは手ではめれるようになりたい。Cubyさんで扱ってる、TSKバイク用タイヤレバーってのがすごく良くて失敗も減るとか。見た目もいかついので、購入検討中。
虫回し
エーモンの虫回し。めちゃ小さいやつとそこそこ小さいやつの2個セット。写真撮るために探したけど、めちゃ小さいのは無くしました。工具ケースに常備してるけど、トラブルあるとチューブごと買えちゃうのでまだ使ったことはない。
ニッパー
割ピンもラジオペンチでいけるじゃろ、と思ってたらCubyさんから「ニッパーのがやりやすいよ!」とアドバイス。ホビー用ではなく電工用のニッパーで。割ピンは基本的に再使用不可能なので、予備をお忘れなく。定番はやっぱりフジ矢。
割ピンはニッパーのがやりやすいよ! 特にサイズなどにこだわりはないけど、薄型が使いやすいですよ。メーカーでいうと、フジ矢、クニペックス、バーコあたりが掴みモノの定番です。
プライヤー
1980年代以前の、メーターケーブルがローレットナットで固定されている車両で必要。ただ、タイヤ交換程度ではメーターケーブルを外す必要ないんですよね。なのであると便利なもの扱い。KTCのプライヤーがめちゃめちゃカッコ良いので衝動買いしましたが、購入して早3年。いまだ未使用。
スプリングフック
ブレーキスプリングの脱着に必須。代用がききにくいし、もってるだけで安心感が違う。安いし。ただ、自分のカブには未だ使ったことなし。でも、カブ仲間とメンテナンスしてたときに貸してといわれたことは何度かあり。
貫通ドライバー
「あると便利な工具を教えてください!」とCuby影山さんに質問したところ、勧められたのが貫通ドライバー。プラスネジを外す時にこつんと叩くとナメにくいらしい。最近ヘッドライトのプラスネジが弱ってきてる気がするので購入検討中。まだ持ってないので画像はイメージです。
コインドライバー
サイドカバーはマイナスでも外せるけど、ベストはコインドライバー。カメラにクイックシュー付けるときとかにも使うので、奮発してPB SWISS TOOLSを購入。コンパクトで良いんだけど、整備に使うにはちょっと心もとないので、SK11を購入するのだ。でもまだ間に合わなかったので写真は適当な奴。
コインドライバーはSK11が超オススメですよ。これまで色々な工具を使ってきて、柄と軸が空回りした経験とかもありますが、これは安心。先端が絶妙に薄目で用途も広いですよ。