スーパーカブ50/70/90用ツーリング車載工具例
というわけでマルチパーパスツールを柱に構成。見てこのすっきり具合!
しかもアクスルシャフトの取り外しは、モンキーレンチに頼らずにソケットとメガネで作業できます。あ、すいません言い過ぎました。23mmのロックナットはモンキー頼りです。
これをベースに、好みや車体の仕様に応じて工具を増減させると、自分にとってのベストなセットになるはず。
スーパーカブ50/70/90用
車載工具組み合わせ例
モーションプロ マルチパーパスツール
14×17メガネレンチ(オフセット有)
モンキーレンチ(開口23mm以上のもの)
プラグレンチ
ロッキングプライヤー
あると便利なもの。キャンプツーリングでは全部もってってます。
あると便利なもの
ハサミ&カッター
空気入れ
エアゲージ
タイヤレバー
虫回し
バルブ延長ホース
タイラップ
ワイヤー
テープ
予備用のアイテムは下記のとおり。サイズや番手など、車種に合わせて調整。若林は、チューブを持っていく代わりにパンク修理キットを持たない派。というのも、へたくそすぎてパンク修理キットでうまく修理できたためしがない…。
予備用アイテム
予備チューブ
予備リムバンド
予備レバー
予備バルブ
(ヘッドライト、テール、ウィンカー)
予備プラグ
モーションプロ マルチパーパスツール
これがないと今回の記事が成立しなかった。カブの車載には文句なく最強です。ツーリングによく行く人には、ほんとオススメ。
14×17メガネレンチ
できるだけコンパクトで良さげなものを、ということでTONEのショートめがねレンチ。オフセットも45°あるので、クラッチ調整もいける。全長145mmと実に短いくせに、安心感あり。しかも安い。サンキューTONE。
モンキーレンチ
モンキーは本当に悩みました。多用する工具になるので、できるだけ信頼性の高いものにしたい。スウェーデン鋼で有名なBAHCOか国産モンキーの雄、TOPか。悩みに悩んでTOPのハイパーモンキZEROにしました。その名の通り、マジでガタがほとんどなくて、スパナみたいに使えます。買って良かった。
プラグレンチ
前回の日常メンテナンス工具編にも登場したエトスデザインのフレキシブルプラグレンチ(16mm)。レッグシールドを外さなくても良いってのは、ツーリング先での整備で非常にありがたい。一見かさばるけど、グネグネするしソケットも外せるので、割とコンパクトになります。割と、ね。
コンパクトにしたいなら車載工具のプラグレンチも良いですよ。
ロッキングプライヤー(ロングノーズ)
ラジオペンチやらプライヤーやらのかわりにロングノーズのロッキングプライヤーをセレクト。昔からツーリング記事で愛用している人が多いんですよね。実際めちゃ便利。各社から出てますが、元祖たるIRWINをチョイス。あと、ワイヤーカッターがついてるのも気が利いてる。
ここからは工具以外。いやこれも工具だよな。工具とは。
ハサミ&カッター
意外となくて困るのがハサミとカッターナイフ。百均で買った安物を使ってたりしたんですが、工具入れへの収まりが悪いんですよね。これはたまたま仕事先で見つけたハサミ&カッター。コンパクトだけあってハサミ部分はオートハサミになってます。カバーもついててコンパクト。オススメですぞ。
空気入れ
Amazonで買った安物空気入れ。めちゃコンパクトで軽くて良いけど、使ったことはない。これで空気入れたら腕がビキビキになりそう。あと、ふと検索したらAmazonからなくなってた。大丈夫かこれ。というわけで、オススメは定番のブリヂストン。あ、コンパクト空気入れにこだわるならダブルアクションが楽そう。
エアゲージ
空気は気合でいれるとして、空気圧の管理だけはそれなりにちゃんとしたい。というわけで愛用のエトス 究極エアゲージ。めちゃ邪魔だけど、結局普段と同じ値で管理したいから仕方ないね。もっとコンパクトで所有感のあるものが見つかればツーリング用はそっちに浮気しそう。
タイヤレバー
チャリンコ用のタイヤレバー。ほぼほぼ、ただの棒です。Amazonレビューみてたら、これでカブのタイヤ交換している人がいたので購入しました。金属製でとにかく小さい。
虫回し
予備チューブあれば別にいらない気もするけど、小さいから持ってって負担にもならないのです。これも前回と同様、エーモンの虫回し。付属するさらに小さいやつならなおベスト。小さすぎて無くしたけど。
バルブ延長ホース
ガソリンスタンドに設置されている空気入れは車用のチャックなので、バイクには割と差し込みにくいのです。なんなら角度的に無理な場合も。そんなとき、これがあれば一発解決!
たしか、アストロプロダクツで衝動買いしたやつ。脱着時の空気漏れもほとんどなくて快適です。
インシュロック/タイラップ
商標で名前違うけど、要するに結束バンド。ヘラマンタイトンのインシュロックがなんとなくブランド感があって好き。百均にも売ってるけど、対候性がないっぽいのでバイクには不向きなイメージ(すぐ切れた)。
ワイヤー
なんか手持ちがやたら細いのしかなかった。しかもこれステンレスだろうか、怪しい。も少し太いやつのがさすがに良さげ。ロッキングプライヤーについてるワイヤーカッターで、こんな細いワイヤーもちゃんと切れた。凄いなIRWIN、さすがだIRWIN。
レースでワイヤーロックに使うような細いやつで十分です。なくても大丈夫かもしれないけど、場所はとらないので持っていって損はないかと。
テープ
テープも入れておくと何かと便利。ちょっとかさばるので、SOLのダクトテープをセレクト。コンパクトで良いですぞ。あと、いざという時にテントやマットの補修にも使えそう。キレイに補修するならテントやマット付属の修理パッチを使うほうが良いけど、そんなこといってられないシーンも多そうなので。キャンプにはいつも持ってってます。
応急処置用なので、手で軽く千切れるタイプのビニールテープなんかもオススメですよ。養生テープもありだけど、かさばるかな。
スーパーカブ50/70/90用(大径ドラム車、Rアクスルナット19mm車)及びリトルカブ用ツーリング車載工具例
スーパーカブ50/70/90用セットに17×19メガネレンチを追加しただけ。クラッチ調整しないなら14×17メガネレンチは不要かも。とはいえ、メガネが二種類あると作業性は良いですぞ。
ちなみに「もっておきたいものや、あると便利なもの」「予備用アイテム」は、上の50/70/90用と共通。
スーパーカブ50/70/90
(大径ドラム車及びRアクスル19mm車)、
リトルカブ用
車載工具組み合わせ例
モーションプロ マルチパーパスツール
17×19メガネレンチ
14×17メガネレンチ(オフセット有)
モンキーレンチ(開口23mm以上のもの)
プラグレンチ
ロッキングプライヤー
17×19メガネレンチ
17×19には、KTCのショートストレートめがねレンチ。オフセットを考えなくて良いので、一番力がかかりそうなストレートにしました。ビジュアル的にも14×17と差があって素敵。
プレスカブ用
さて、プレスカブはしんどそうと思ってたけど、よく考えたら30mmと22mmなんてモンキーでいくしかないよね。スーパーカブ50/70/90やリトルカブでは、開口25mmのTOP製HM-25で考えていましたが、これを32mmまで対応するHM-32にすれば解決じゃね。とはいえ、持ってないので画像はイメージです。
御多分に漏れず「もっておきたいものや、あると便利なもの」「予備用アイテム」は、50/70/90と共通。
プレスカブ用
車載工具組み合わせ例
モーションプロ マルチパーパスツール
14×17メガネレンチ(オフセット有)
モンキーレンチ(開口30mm以上のもの)
プラグレンチ
ロッキングプライヤー
モンキーレンチ
TOPのHM-25(25mmまで対応)を買ったあとで、同社のHM-32を買うのはさすがにしんどい。なので画像はHM-25。自腹マンの体力には限界があるのです。サイズはHM-25の約1.3倍。割とでかくなるよね。
次回は工具の収納、工具巻き(ツールロール)
というわけでツーリング車載工具編でした。前回から続いた工具編ですが、次でいったん最終回。次回は集めた工具を収納するための工具巻き(ツールロール)。実は工具巻きが大好きなんですよ。渋いし。なのでもう少しだけお付き合いください。
写真・文:若林浩志/取材協力:M&F Cuby.
蛇足:没カバー写真
一番上のカバー写真ですがささっと撮って原稿すすめてたら、ツイッターで似たような画像を見つけてしまって撮り直し。仕方ないよねー、トミカのスーパーカブかわいいもんねー。というわけでアオシマのスーパーカブになりました。悔しいので没カバー候補達をここに陳列。
若林浩志/プロフィール
愛知の地方カメラマン。1973年生まれ。撮影は、バイクと料理とブツ撮りが好き。
所有バイクは、ホンダ・スーパーカブ90とヤマハ・TDR250。平成終盤にキャンプに目覚め、ネットで用品を買いまくる毎日。
趣味はamazonレビュワーランキング上げ。最近はメルカリにハマっています。
真夏のキャンプから雪中キャンプまで! 〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ〉バックナンバー