東京モーターショー2019で日本初公開されたアドベンチャースタイルのスクーター、ホンダ「ADV150」が2月14日に発売された。PCX150をベースとしながら、タフなSUVを思わせるスタイリングに仕上げているが、走りの実力はどうなのか?

ホンダ「ADV150」主なスペックと価格

全長×全幅×全高:1,960×760×1,150mm
ホイールベース:1,325mm
最低地上高:165mm
シート高:795mm
車両重量:134kg
エンジン形式:水冷4ストOHC単気筒
総排気量:149cc
ボア×ストローク:57.3×57.9mm
圧縮比:10.6
最高出力:11kW(15PS)/8,500rpm
最大トルク:14N・m(1.4kgf・m)/6,500rpm
燃料タンク容量:8.0L
変速機形式:無段変速式(Vマチック)
タイヤサイズ(前・後):110/80-14M/C 53P・130/70-13M/C 57P
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(消費税10%込):45万1,000円

ホンダ「ADV150」の各部を解説

画像: PCXとメインフレームを共有しているようには見えない、大柄に見えるボディワークは、アドベンチャーコンセプトらしいもの。

PCXとメインフレームを共有しているようには見えない、大柄に見えるボディワークは、アドベンチャーコンセプトらしいもの。

画像: 最低地上高は、165mmと高いが、シート高は795mmに抑えられ、シート形状やテールカウルのスリムさもあって、足つき性はいい。

最低地上高は、165mmと高いが、シート高は795mmに抑えられ、シート形状やテールカウルのスリムさもあって、足つき性はいい。

画像: 独特なカタチをしたLEDヘッドライトは、ツノのような形状のLEDポジションランプとつながったデザインで、個性が際立つ。

独特なカタチをしたLEDヘッドライトは、ツノのような形状のLEDポジションランプとつながったデザインで、個性が際立つ。

工具を使わず、左右のノブを動かせばスクリーンは2段階に調整可能。高さにして約71㎜の幅で上下させることができる。

画像: アドベンチャースタイルらしい、ワイドなバーハンドルを採用。アップライトなポジションとあいまってリラックスした姿勢が取れる。

アドベンチャースタイルらしい、ワイドなバーハンドルを採用。アップライトなポジションとあいまってリラックスした姿勢が取れる。

画像: 兄貴分のX-ADVに通じるデザインの大型液晶メーターは反転表示式。スピードメーター下部にあるバーグラフは瞬間燃費計。

兄貴分のX-ADVに通じるデザインの大型液晶メーターは反転表示式。スピードメーター下部にあるバーグラフは瞬間燃費計。

画像: 凝った造形のフロントに対し、テールランプはLEDながら非常にシンプルなデザイン。大きく、被視認性に非常に優れている。

凝った造形のフロントに対し、テールランプはLEDながら非常にシンプルなデザイン。大きく、被視認性に非常に優れている。

画像: PCXベースということで、先進装備のスマートキーはそのまま継承。駐輪場などで重宝するアンサーバック機能もついている。

PCXベースということで、先進装備のスマートキーはそのまま継承。駐輪場などで重宝するアンサーバック機能もついている。

画像: 前端部を巧みに絞り込んだシート。タンデム部では異なるタイプの表皮を採用、ダブルステッチをあしらうなど、手が込んでいる。

前端部を巧みに絞り込んだシート。タンデム部では異なるタイプの表皮を採用、ダブルステッチをあしらうなど、手が込んでいる。

画像: 足つき性向上のためシートレールを変更し、カウル幅もギリギリまで抑えたことで、実用性を犠牲にすることなく27Lの容量を確保。

足つき性向上のためシートレールを変更し、カウル幅もギリギリまで抑えたことで、実用性を犠牲にすることなく27Lの容量を確保。

画像: クラス最長となる130㎜もの長いストローク量を誇る正立フォークを採用。荒れた路面にも強い、しなやかな乗り味を実現。

クラス最長となる130㎜もの長いストローク量を誇る正立フォークを採用。荒れた路面にも強い、しなやかな乗り味を実現。

画像: ショーワ製のリザーバータンク付きの2本ショックは120㎜ストローク。タンデムやハードな走りを考慮してセッティングはハードめ。

ショーワ製のリザーバータンク付きの2本ショックは120㎜ストローク。タンデムやハードな走りを考慮してセッティングはハードめ。

画像: オフロードイメージということで、前後のタイヤはワイルドなブロックパターンを採用したIRC製の専用タイヤを装着。

オフロードイメージということで、前後のタイヤはワイルドなブロックパターンを採用したIRC製の専用タイヤを装着。

画像: ガッチリしたアルミスイングアーム。ホイールは前後でスポークの本数が異なり、フロントが10本、リアが12本となっている。

ガッチリしたアルミスイングアーム。ホイールは前後でスポークの本数が異なり、フロントが10本、リアが12本となっている。

画像: 給油口はフロア下に配置。イグニッションスイッチ横にレイアウトされたシーソースイッチで開閉を行う。

給油口はフロア下に配置。イグニッションスイッチ横にレイアウトされたシーソースイッチで開閉を行う。

画像: PCXのダブルクレードルフレームをベースとしたフレームは高い剛性を誇り、ロングストロークの足回りにも耐えるタフなもの。

PCXのダブルクレードルフレームをベースとしたフレームは高い剛性を誇り、ロングストロークの足回りにも耐えるタフなもの。

低中速域でのトルクの増強はエアクリーナーやコネクティングチューブの長さや径を見直すことで実現している。

コネクティングチューブ長さ:「PCX150」322㎜→「ADV150」324㎜(+2㎜)
エアクリーナーダクト径:「PCX150」φ28㎜→「ADV150」φ23㎜/長さ「PCX150」135㎜→「ADV150」156㎜(+21㎜)

画像: PCX150のものをベースとしたeSPエンジンは、低中速域での力強さに主眼を置いている。アイドリングストップシステムも継承。

PCX150のものをベースとしたeSPエンジンは、低中速域での力強さに主眼を置いている。アイドリングストップシステムも継承。

ダイレクトな加速特性を狙って、ウエイトローラーやドリブンフェイススプリングの荷重を見直し、専用のセッティングが施される。

ホンダ「ADV150」ライディングポジションと足つき性

身長:176㎝ 体重:62㎏

画像: ホンダ「ADV150」ライディングポジションと足つき性

上半身は完全に直立し、垂れ角/絞り角の少ないハンドル形状とあわせて積極的な操作がしやすい。

シート高は795㎜と高めだが、シート側面が絞り込まれていて足を降ろしやすく、足着き性は数値から想像するよりはるかに良好。膝回り、足元の窮屈さも全くない。

ホンダ「ADV150」カラーバリエーション

カラーは3色。ソリッド系のマットブラックとブラウン、アフリカツインを連想させるグラフィックを採用したレッドだ。

画像: 左:マットメテオライトブラウンメタリック 中:ゲイエティーレッド 右:マットガンパウダーブラックメタリック

左:マットメテオライトブラウンメタリック
中:ゲイエティーレッド
右:マットガンパウダーブラックメタリック

ホンダ「ADV150」アクセサリーパーツ装着車①

画像: ホンダ「ADV150」アクセサリーパーツ装着車①
画像: SP武川のLEDフォグランプキットは左右で税込1万3200円。フロアステップサイドバーは税込1万9580円。

SP武川のLEDフォグランプキットは左右で税込1万3200円。フロアステップサイドバーは税込1万9580円。

画像: 写真のモリワキのフルエキは美しい仕上げのANOチタンサイレンサーを採用。価格は税込4万8400円。

写真のモリワキのフルエキは美しい仕上げのANOチタンサイレンサーを採用。価格は税込4万8400円。

ホンダ「ADV150」アクセサリーパーツ装着車②

画像: ホンダ「ADV150」アクセサリーパーツ装着車②
画像: 35L容量のトップボックスはヘルメットも入る(税込2万900円)。取り付けベースは税込4400円。キーシリンダーは税込2750円。

35L容量のトップボックスはヘルメットも入る(税込2万900円)。取り付けベースは税込4400円。キーシリンダーは税込2750円。

画像: 冬にありがたいホンダ純正のグリップヒーターは左右セットで税込1万8150円。温度切り替えは5段階で、電圧低下監視機能つき。

冬にありがたいホンダ純正のグリップヒーターは左右セットで税込1万8150円。温度切り替えは5段階で、電圧低下監視機能つき。

文:太田安治、梅本まどか/写真:柴田直行

画像6: 【試乗インプレ】ホンダ「ADV150」 発売前から大ヒット! ワイルドなSUVスクーターを徹底解説!(2020年)
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

オートバイ 2020年 05月号 [雑誌]
価格:1100円(税込、送料無料) (2020/4/7時点)


ホンダ「ADV150」おすすめ関連記事

This article is a sponsored article by
''.