感謝!!
第40回目の記念すべきダカールラリーが終わりました!!
皆様の応援があってこその参戦、完走でした。
このダカールには本当に沢山のドラマがあり、それぞれがこれにかける想いは計り知れないなと思いました
更新が出来なかったマラソンステージでのマシントラブル
翌日のレースを走りきる事がほぼ絶望的に思った夜の19時過ぎ、2、3日前から話す様になったライダーがパーツさえ手に入ればオレが一緒に直すと言ってくれた。
なるべく睡眠時間を確保したいダカールのレース中に、他者のトラブルに何の迷いもなく自分の睡眠時間を投げ出してくれると言った。
また別のヤツは同じヤマハ系のライダーにパーツの有無と対処法(騙す方法)を聞いてきてくれた
翌日のステージのキャンセルは本当に幸運だった
ここまでの順調が嘘の様にリタイアの文字が頭の中に浮かんできていたが首の皮一枚繋がった
ウォーターポンプだけにとどまらずガソリン漏れの問題も抱えていたが、チームメイトのクワード(四輪バギー)と彼の仲間が共に片側のタンクを外し、バイクでは運べない荷物を700キロも運んでくれた
コース上でスタックしたバイクを引き出すのを手伝ってくれた全く面識の無かったクワードのライダー
2016年のモロッコでのラリーから意気投合し、共に走り、順位を競ったイギリス出身のライダー、マックス Max Hant
アメリカでサーフショップを営み、モロッコから一緒だった心やさしき アンジェロ Petr Angelo Vlcek
昨年のダカールで膝を骨折し、プレートが入ったままゴールまで辿り着いたデイビッド David Thomas
チームオーナーでありクワードのライダーであるアクセル Axel Dutrie 共にタンクを運んでくれた
そしてその友人であるアレックス
彼は僕のお礼の言葉に「それがダカールだから」
の一言で何でも無いことのように片付けた
モロッコから一緒だったオリビエ Olivier Hembert は残念ながら2日目にリマの病院に搬送されてしまった
この日はもう1人の日本人、門馬さん Takayuki Momma も夜の砂丘で燃料のトラブルから戦線離脱を余儀なくされた
昨年も共に走ったギリアム Guillaume Chollet もバッテリー、燃料ポンプのトラブルで戦列を離れた
仲間が増えた分仲間の離脱は寂しいものがあった
今回も全員でゴールしよう
そう思ってたから余計に
その分また新たな仲間が出来、支え合いながらその後のステージを戦い抜いた
メカニックのコントン Quentin Brossier は若いのに本当によくやってくれた
言葉の壁はありまくったけど要望に応えてくれ、トラブルに対処してくれた
フランス語、英語、スペイン語を操るクワードライダー、ブルーノ Bruno da Costa には言葉の面などでたくさん助けられた
そして今回はバイク修理をやるって言ってくれたアルゼンチン人の若干20歳のライダー、ホアン Joan Agutin Rojo
こいつのその言葉と、頑張ってる姿には本当に感動させられた
彼の地元、チレシトという街を通った時に彼の応援の人達が沿道に多くいたのは他人事ながらものすごく嬉しかった
ゴール後にバイクの横で涙する彼の姿と共に乗り越えられた喜びを分かち合い涙した
ダカールラリーとは、本当に沢山のドラマと感動と、出会いと仲間(ファミリー)を僕に与えてくれる、素晴らしい人生の1ページとなった
毎回なるだろう
何年経っても、何年疎遠でも、いつだって再会を喜びあい、また共に戦える家族として
仲間たちとの絆が何よりもこのダカールラリーでの宝物なのかもしれない
応援いただいた方々もしかり
支えてくれる家族しかり
沢山の人達との繋がりが僕をこのダカールラリーに駆り立て、またゴールまで導いてくれる
本当に、応援ありがとうございました
仲間に、友人に、家族に感謝
2018/1/21 風間晋之介