原付二種スクーターを得意とするスズキのこだわり。それがスウィッシュ!
スズキ・スウィッシュに日々乗り続けて思ったこと。それはとってもシンプル、このバイクは「非常によくできている!」ということです。
お値段はスズキの原付二種スクーターのラインナップでは、スウィッシュ・リミテッドとともに群を抜いて高くなっていますが、それにはいろいろとワケがありました。
まずは装備にこだわっているという点。
灯火類はすべてLED。多機能なデジタルメーター。
ガソリン給油口をフロントに配置することで、シート下トランクの大容量を確保。さらにUSBソケットの標準装備。
そして、高性能なブレーキとサスペンション。低燃費と力強さを両立させたエンジン。
どこをとってもスズキの「こだわり」を感じるんです。
だから、「日常の足として、とりあえず乗れればいい」と思っている方には、オーバースペックとも考えられます。
日々を楽しく、それでいて快速、安全に。そこまで考えている人におすすめしたい。
そして、やっぱり大事なのはデザインです。
必要な装備を配置していくとどうしても画一的なデザインになりがちな、コンパクトな原付二種スクーター。
そのなかで、スウィッシュは斬新なデザインの上質なコミューターとして2018年6月にデビューしました。
その独創的なデザインは、現在でも異彩を放ち、あきらかに他とは違う存在感を持っています。
とくにフロントフェイスは、スズキのGSX-Sシリーズを思わせる牙デザインのような趣があり、所有感を満たしてくれるでしょう。
愛嬌を持ちながら、かっこいいのがスウィッシュの最大の魅力だと僕は思います。
きっとスウィッシュのオーナーは、普段からしっかりと「スウィッシュ」と呼ぶはず。「スクーター」と総称で呼ばれがちな原付二種ですが、このバイクは唯一無二の存在だと思うんです。
一人で乗ったら、街をキビキビ走れて、二人で乗っても快適なスウィッシュ。
コンパクトな原付二種の購入を検討されていて、日々のバイクライフをしっかりと楽しみたい、そう思っている方にうってつけの一台だと思います。
文:西野鉄兵/写真:岩瀬孝昌・西野鉄兵
比較するのは125cc? でも200ccが意外と強烈!
スズキ「スウィッシュ」の主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | 1830×690×1095mm |
ホイールベース | 1250mm |
最低地上高 | 120mm |
シート高 | 760mm |
車両重量 | 114kg |
エンジン形式 | 強制空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 124cc |
最高出力 | 6.9kW(9.4PS)/7000rpm |
最大トルク | 10N・m(1.0kgf・m)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 5.5L |
変速機形式 | Vベルト無段変速 |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-10 56J・100/90-10 56J |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・ドラム |
メーカー希望小売価格 | 32万4500円(税込) |