マツダCX-3より、スズキジムニーが好きだ。もっと好きなのは、ディフェンダーだ。バイクで土を楽しみまくっているので、車で土に入ることなんてほとんどないクセに。「このエアクリーナで、水に浸かっても大丈夫ですよ」「足まわりも土用に伸ばしましたよ」って言われるだけで、もう心がときめいちゃうOff1.jp編集部稲垣が、CT125ハンターカブをダートで乗ってみたお話。
おとなしめのエンジンは、このままでも「あり」
CT125ハンターカブは、スペック重量120kg。CC110クロスカブは106kgで、これは乗ってわかる程度に質量が違う、というのは先述したとおり。
CT125 | CC10 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 6.5[8.8]/7,000 | 5.9[8.0]/7,500 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 11[1.1]/4,500 | 8.5[0.87]/5,500 |
車両重量 | 120kg | 106kg |
エンジンスペックも比較すると、こうなる。
CT125のエンジンは、C125比でかなり低速よりにずらした特性であり、最大トルクはCC110よりも1000rpm低いところにある。また、吸気管長の異例の長さは、独特のフィーリングにつながっている。
乗ると、このCT125のエンジンは相当特殊なキャラクターであることに気づかされる。実トルクの太さと、ゆったりしたトコトコ感で、これがCRF250Lを生み出したホンダなのか! と思えるほど、超低速より。土の上での扱いやすさや、ツーリングでの疲れにくさに相当貢献するだろう。メーカーは違えど、SR400のような…性格といってもいいのかもしれない。乗っていて笑顔がこぼれてしまうような感触だ。CC110が、実は若干目尻を上げて乗れるようなキビキビした性格なので、好みは分かれるだろう。僕はというと…2台持っちゃいたい。