本当の意味で高コスパなスズキ『SV650』シリーズ
注:本記事の車両は2018年モデルです
扱いやすさや適度なパワー感などで中間排気量(650ccとか750ccあたりの排気量)ミドルクラスの大型バイクは一定のファンを持ち続けています。
特に昨今はバイクの新車価格高騰や超ハイパワー化などもあり、逆に見直されてきた感が強いですね。
そんなミドルクラスのロードスポーツの中で、派手さは無いものの、実はけっこう売れているのがスズキの正統派ネイキッド『SV650』です。
そしてSV650をベースにカフェレーサースタイルの『X』が存在することも、みなさんもご存知だと思います。
スズキ『SV650』は今や貴重な正統派ネイキッド
注:本記事の車両は2018年モデルです
スタンダードの『SV650』は丸目1灯ヘッドライトが、今では逆に貴重な王道のネイキッドスタイル。
トラスフレームの存在感がいい感じ!
これぞ正統派!っていうスタイルです。
2020年モデルの『SV650』は3色のカラー展開
SV650Xはある意味『スズキの伝統』カフェスタイル
注:本記事の車両は2018年モデルです
そしてカフェスタイルが採用された『SV650X』がこっち。
いちばんの違いはロケットカウル的イメージを持つヘッドライトカウルの装着です。
スタイルとしては『X』のほうがネオレトロ感があって、逆に新しさがあるかもですね。
2020年モデルの『SV650X』はマットブラック1色のみ!
カラーは2020年モデルではマットブラック1色のみを展開しています。
2019年モデルまでのガンメタリック系もカッコよかったけど、マットブラックは流行もあって新しい感じがします。
ちなみにわたし(キタオカ)はスタイル的として『SV650X』が大好き。個人的にカフェレーサーが好きなのでプラス補正かかってます。
ロードスポーツ+カフェスタイルはスズキの得意技?
ちなみにスズキにはその昔、ネイキッドの『バンディット400/250』にLTD(リミテッド)という派生モデルがあったんですが、これが個人的には大好きなバイクでした。
250にもLTDはありましたけど、特に400のこのカラーが最高で、おカネがあったら今でも欲しいバイクのひとつ。
まぁ今、乗ろうと思うと満足いくレベルで走らせるのに、ある程度の出費を覚悟しなければならないので現実的じゃないですけどね。
でも、スズキはこういう感じの『走りを捨てないロードスポーツベースのカフェアレンジ』が昔から得意分野でもあるんです。
SV650とSV650の大きな違いはライディングポジション
ちょっと個人的な趣味で脱線しましたが、話を現行車のSV650シリーズに戻します。
この2台、細かいパーツにけっこう違いはありますけど、大きく目立つのはやっぱりハンドル位置によるライディングポジションです。
これが『本当に同じバイク?』っていうくらいに違います。
スタンダードのSV650は、ビシッと背筋が伸びるレベルにアップハンドルです。
まさしく万能ライディングポジション。
スポーティな走りから快適ツーリングまで自在です。
それに跨った時に安心感がある。走り出す前から扱いやすそうに感じます。
それに対して『SV650X』はセパレートハンドル。
これがまた、けっこう前傾姿勢です。
最近よく見かける、なんちゃってセパハンじゃない、ちゃんとした低い位置にあるセパハン。
ギリギリつらくない感じですが『ツーリングに行くならネイキッドのほうがいいなぁ』と思うくらいには前傾姿勢です。
だたし『SV650X』の乗車姿勢はそれに乗る自分に酔える、という隠れメリットがあります。
ライディングポジションの差で、何がどうなる?
SV650▶アップハンドル
SV650X▶セパレートハンドル
バイク歴の長い熟練ライダーのみなさんには釈迦に説法でしょうけれど、ここまで乗車姿勢が変わるとハンドリングはけっこう影響が出るものです。
間違いなく『X』は前傾姿勢によってフロント荷重が違うはず。
でも、実際どうなのか気になりません?
ぶっちゃけ、乗車姿勢でどれくらい走りって変わるんでしょう?
だって、そうは言っても同じフレームに同じエンジンですよ?
違いって言われてもイメージしにくいじゃないですか……
(下に続きます)
ということで今回は、2台を並べて同じ場所で乗り比べ!です。
贅沢すぎるっ!?
そして、2台並べて乗ってみたら走り始めて5秒くらいで『えッ!?』となったんですよ……