渡辺はヒート1ではスタートが決まらず追い上げのレースになったが、それでも3位表彰台を獲得。ヒート2では山本のさらにイン側のグリッドからしっかりスタートを決め、レース後半ではトップの山本の直後に迫る勢いすらみせ、惜しくも2位という結果。
「今年からファクトリー体制で450ccのマシンに乗らせてもらっているんですけど、万全な状態で開幕に臨むつもりでいたらコロナ騒ぎでバイクに乗れない期間もあって、苦しい思いもしました。自粛明けからまたチームで乗り込みやテストを重ねて、ようやく開幕でした
特にヒート2ではスタートでうまく出られて山本選手の後ろについて、仕掛けるところまでは行けたのですが、やはり駆け引きのテクニックが上手くて、並ぶまでは行けてもパスすることができませんでした。IA1はやはりベテランライダーが多いため抜くのが難しくて、抜くためのラインの作り方とか、そのあたりが今後の課題です。450ルーキーではありますが、本気でチャンピオン狙っていますので、すぐにリベンジしたいですね」と渡辺。苦戦を口にするものの、IA1ルーキーである。
能塚はヒート2ではスタートでうまく出ることができずに、1周目を10位で通過。次第に順位をあげてきたが最終的には5位まで上がったところでチェッカーという形で2-5というリザルト。
「いつもそうなんですけど、今日はとにかくスタートが大事なレースでしたね。特にトップ勢は力が拮抗しているので。山本選手、成田選手、小方選手、渡辺選手、富田選手、やっぱりこの辺が強いですよね。みんなトップレベルなのに若手くらいの勢いでガンガン入ってきますし、最初の1〜2周でしっかり捌いて前にいかないと、トップレベルと勝負できない。だんだんそういうレースになってきましたね。僕は今回ヒート2の後半でバテてしまって、ペースを上げることができませんでした」と能塚。こちらもIAルーキーだ。
昨年までTeam HRCで山本とチームメイトだった成田も、ヒート1の2周目に3位まで順位をあげて能塚に迫っていたが、抜くには至らず。さらにヒート2では唯一、トップの山本に迫り、パッシングするシーンもあったが、結果的には7-6というリザルトに。
今年からヤマハファクトリーに入った富田俊樹は長く親しんだホンダからの乗り換えに苦戦したのか6-4というリザルトでシーズンをスタート。