大型二輪免許を持っているから大型バイクを所有したいと思うのは必然でしょう。でも複数台は保有しきれない……そんな人におすすめしたい1台がスズキ『SV650 ABS』です!

『所有するのは1台だけ』と考えたときバイクに求めたい条件

最近250ccバイクを手放し、大型車1台でのバイクライフを過ごしている編集部西野です。これまで最大で4台、常時2台以上のバイクを所有していましたが、久々の1台暮らしとなりました。

バイクを複数台所有するのって、いろんな面で大変です。

第一に維持費がかかる。任意保険はもちろんですが、税金もかかるし、置き場所に困ることも。何よりやっかいなのが、メンテナンス。車検はもちろんですが、オイル、タイヤ、ブレーキパッド、チェーン……消耗品がいろいろあります。

それが×2、×3、×4などとなると、お金に加えて、時間もメンテに奪われちゃうんです。

というわけで、「バイクは1台だけ」派の方はたくさんいらっしゃると思います。そんな人におすすめしたい現行車の筆頭が、僕はスズキ『SV650 ABS』だと思うわけです!

画像: SUZUKI SV650 ABS 総排気量:645cc メーカー希望小売価格:75万2400円(消費税10%込)

SUZUKI SV650 ABS

総排気量:645cc
メーカー希望小売価格:75万2400円(消費税10%込)

所有するのは1台だけ、と考えたときバイクに求めたい条件
(西野の場合)
 
① 通勤通学など気軽に街乗りもできる
② ロングツーリングもちゃんとできる
③ 何より乗っていて楽しいこと

以上の3つが、僕が考える大きなポイントです。

① SV650は、通勤通学など気軽に街乗りもできる

SV650は、とってもコンパクト。最大の特徴はVツインエンジンならではの「細身」だということでしょう。

画像: ① SV650は、通勤通学など気軽に街乗りもできる

しかも軽い! ガソリン満タン状態の装備重量でわずか197kgしかありません。だから取り回しもラクラク。身長175cmの僕の場合、跨った状態でも軽々と前後に動かせます。

ちょっとコンビニに行く、そんなときも「バイクでいこーっと」と気軽に思える希少な大型バイクです。

② ロングツーリングもちゃんとできるSV650

今回このSV650とどこに行こうかな、と思ったとき、パッと東北に行こうと思いました。これが250ccだったら箱根や伊豆だったりします。

実際に高速道路を使いながら片道350kmくらいの1泊2日福島ツーリングを楽しんできました。

画像: 福島県・猪苗代湖にて。 燃費も大型バイクとしてはそこそこ。20km/L以上で、乗り方で25km/Lも出ます。油種はレギュラーです。

福島県・猪苗代湖にて。

燃費も大型バイクとしてはそこそこ。20km/L以上で、乗り方で25km/Lも出ます。油種はレギュラーです。

「次の週末はどこに行こうかな?」と思ったとき、想定するエリアの広さは400ccのバイクより、1.5倍くらいは広がると思います。

③ SV650は、何より楽しい!

初めて乗ったのは、発売間もない2016年のこと。「なんて気持ちよくて、楽しいバイクなんだ」こういうのに乗りたかったんだよ! と思ったのを覚えています。

大型バイクならではの力強さと、扱いやすい車体。

この組み合わせは、街乗りとツーリングでしかバイクを使わない僕にとって、こんなにありがたくベストバランスなことはありません。

画像1: ③ SV650は、何より楽しい!

大型二輪免許をせっかく取得したなら、大排気量バイクに乗りたいと思うのがサガってやつでしょう。

僕は長年、大型バイクの最大の魅力は「圧倒的な余裕」だと思っています。言い換えれば、加速感や力強さ。

例えば信号が青に変わった瞬間の加速力。1速でスロットルを開けたときの胸のすくようなパワフルさ、加速感は、大型バイクと中型車ではまるで別ものです。この快感のために大型に乗っているとも僕の場合は言えます。

画像: エンジンは水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒。

エンジンは水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒。

そして、高速道路での余裕もそのひとつ。時速100~120kmでも、まったく頑張らずに平然と走れるというのは、ラクなうえ、ツーリングの幅を広げてくれるものです。

(下に続きます)

SV650は、排気量645ccで、さほど400ccクラスと変わらないと思う人も多そうですが、それは完全な誤解。パワフルなVツインエンジンがもたらす力強さは、完全に大型バイクならではのそれです。

しかも強烈なパワーを感じるだけでなく、味わい深く、心地いい。まるでエンジン単体に乗って走っているかのように、Vツインの鼓動が心臓に響きます。

画像2: ③ SV650は、何より楽しい!

高速道路を巡航しているときも「気持ちええええええ~」と快感を得て、いざワインディングに入ると「何かいつもよりうまく走れている気がする!」と得意になりました。

SV650は素性のいいバランス型のバイク、という見方でしたが全然ちがった。Vツインエンジンが生む快感には、数値化しにくい魅力があります

画像3: ③ SV650は、何より楽しい!

『バイクは1台だけ』と考えたとき、人によって求める条件はそれぞれです。「オフロードが走れる」だったり「荷物がいっぱい積める」だったり、「サーキットを走れる」などを加える人もいるでしょう。

SV650は『毎日楽しく乗れるバイク』です。僕が挙げた3条件と考え方が近しい方には、ぜひおすすめしたい1台です!

文:西野鉄兵/写真:岩瀬孝昌・西野鉄兵

実際のところ650ccってどうなの?

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