全日本規模のエンデューロレースで、コロナの影響を一番色濃く受けたのはG-NETではないだろうか。もともと全5戦の予定だったものの、第2戦HINO HARD ENDURO春の陣、第3戦HIDAKA ROCKS EXTREME ENDUROが立て続けに中止に追いやられ、10月18日にブラックバレー広島で開催された大会が、約半年ぶりの開催となる第2戦になった。さらに特殊な広島ルールにより、今年のランキングを大きく左右するレースとなった。
一度落ちたら抜け出せない!?
ヤミ金キャンバー
キャンバー、と言われてもどのようなセクションなのかイメージがつかない読者もいるかもしれない。次のヤミ金キャンバーの写真を見て欲しい。
コース順路としてはこの写真の右上にあたる奥から右下、つまり手前に向かって進むのだが、まっすぐ走ってこようとすると坂を横切る形になるので、アクセルを開けるとリアタイヤがずり落ちてしまってスピードは出せないし、一度落ちてしまうと復帰は難しい。
トップライダーは難なく通過していったものの、中堅ライダーからはここで苦戦を強いられ、レース開始から1時間くらいはこの写真のように多くのライダーがここに溜まっている状況が続いた。中にはレース時間3時間すべてをここで過ごしたライダーもいたようだ。
それではここで、ヤミ金キャンバーに挑むライダーたちの勇姿を、ちょっとやりすぎた加工写真でご紹介しよう。ちなみにヤミ金キャンバーという名前、一度落ちたら抜け出せない闇金融からきているのかと思いきや、なんでも開拓したスタッフが金融会社の人だったから、というだけの理由だそう。偶然とはいえ、よくできた名前である。