4気筒の高回転パワーを極限まで引き出す!

「高回転での圧倒的なパワーと公道で乗りやすい過渡特性。何よりこれを追及しました」

トリックスターを率いる鶴田氏の言葉は簡潔なだけに、『速くて気持ちいいエンジン性能』に対する強い拘わりが伝わってくる。
「試乗会で阿蘇のワインディングとオートポリスを走り込ませてもらい、改めて4気筒エンジンは魅力的だと思いましたね。と同時に、騒音規制に合わせるために犠牲になっている部分もあると感じたんです。それをウチのノウハウと技術で解消すれば、もっと速くて気持ちいいオートバイになるはずだ、と」

画像: www.trickstar.jp
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まずはレース仕様マフラーの開発でパワーを徹底的に引き出し、次いで音量、排ガスに対する各種規制もクリアしたJMCA政府認証マフラーを製作したとのこと。しかし公道用マフラーだからといって、性能面で妥協することはなかったという。

「エキゾーストパイプの太さ、長さ、テーパー度、容量を微妙に変えた試作品を、15年のAP250チャンピオンの山本選手と一緒に実走テストして細かく細かく煮詰めました。結果、レース用と遜色ないパワーが出ていますが、いや、ホントに大変でした(笑)」
 
レース用マフラーが年内発売予定で、チタンサイレンサーとステンレスサイレンサー各2種類、合計4種類の政府認証フルエキゾーストマフラーは21年1月発売に向けて予約受付中。ラジエターコアガード、バックステップ、ローダウンリンク、レバーガード、スライダー類など、各種パーツがラインアップされているので、詳細はトリックスターのwebサイトで確認を。

画像: 4気筒の高回転パワーを極限まで引き出す!

なお、トリックスターではさらなるパフォーマンス向上のために、吸気系パーツを変更し、ECUをサブコンで補正するプロジェクトも進行中。イカズチマフラーと組み合わせれば「スタンダードとは全然違う、バキバキのエンジンになりますよ!」とのことだから、今後の展開に期待大だ。

画像: 公道走行可能な政府認証マフラーは4種類用意される。写真の『IKAZUCHI焼きチタン』が22万8800円で、ブラックエディションは23万9800円。ステンレスサイレンサーにカーボン製のエンドを組み合わせたタイプは19万5800円と20万6800円。

公道走行可能な政府認証マフラーは4種類用意される。写真の『IKAZUCHI焼きチタン』が22万8800円で、ブラックエディションは23万9800円。ステンレスサイレンサーにカーボン製のエンドを組み合わせたタイプは19万5800円と20万6800円。

『トリックスター』は世界耐久参戦と共にグローバル展開中

トリックスター代表の鶴田竜二氏は、レーサーレプリカブームまっただ中の85年にレースを始め、90年にZXR400で全日本国際A級F3クラスチャンピオンを獲得。92年、93年は国内最高峰のGP500クラスでワークスマシンを駆り、00年は全日本Xフォーミュラークラスでチャンピオンとなった。

翌01年にトリックスターを設立し、02年からトリックスターレーシングを立ち上げて10年からエヴァンゲリオンレーシングとのコラボによって『エヴァRT初号機トリックスター』で8耐に参戦。15年にはアジアロードレース選手権AP250クラスでニンジャ250を駆った山本剛大選手がチャンピオンに輝いた。

18-19年シリーズはフランスのタチチーム、19-20年シリーズはSRCカワサキフランスとコラボしてEWC(世界耐久選手権)に参戦。これはMotoGPやWSB(ワールドスーパーバイク)でプライベートチームが好成績を収めることは困難という現実的理由に加え、鶴田氏自身が耐久レースが好きだからだ。

今後もEWCをメインにレースを継続していく予定で、豊富なレース活動で得たノウハウと確かに技術によって作られている多彩なアフターパーツも製造/販売中。オリジナルマフラーに付けられた「IKAZUCHI」は、ギリシャ神話に登場する全知全能の神「ゼウス」が持つ最強の武器である雷霆(らいてい)に由来するブランド名。パワーに拘った設計と美しい仕上がりで本物志向のライダーに支持され、インドネシアをはじめとするアジア圏、モータースポーツファンの多いヨーロッパ圏にも流通し、日本から世界に向けて、まさしく「雷鳴」を響かせている。

画像: エヴァンゲリオンレーシングとコラボし、Web!keのサポートを受けてEWCにチャレンジしているトリックスターレーシング。お馴染みのエヴァRT初号機も店内に置かれている。

エヴァンゲリオンレーシングとコラボし、Web!keのサポートを受けてEWCにチャレンジしているトリックスターレーシング。お馴染みのエヴァRT初号機も店内に置かれている。

【取材協力】レア過ぎるマシンに出会えるかも トリックスター名古屋

トリックスター名古屋にはイカズチマフラーやバックステップをはじめとするオリジナルパーツを豊富に展示中。製品に対する電話問い合わせも受け付けている。また、デモ車やレーシングマシンなど、入れ替わりでモデルが展示されているので、タイミングによっては珍しいモデルに出会えるかも。

画像: 愛知県名古屋市南区天白町5丁目13 TEL.052-908-1486 www.trickstar.jp

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TEL.052-908-1486

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