文:西野鉄兵/写真:松川 忍/モデル:美環
2りんかんが業界初となるバイク専用KeePerコーティングを開始
街でよく見かけるこの看板、クルマをお持ちの人なら、ほとんどの方がご存知でしょう。
KeePer(キーパー)は、大事な愛車を輝かせ、被膜によって塗装の保護も行なうコーティング・サービス。四輪の場合は専門店をはじめ、ガソリンスタンドなどでも一部のコースを受けられます。
そんなKeePerのバイク版を、2りんかんが2020年夏から始めたのを知っていました? 二輪業界で初となるバイク専用KeePerコーティングです。今回、美環(みかん)さんが実際に愛車で体験してみました。
「コーティングをするとどうなるの?」「値段はいくら?」「どんなバイクにおすすめなの?」あらゆる気になることをお伝えしていきます!
KeePerコーティングの効果・種類・料金
KeePerコーティングは、簡単に説明すると、車両のボディを輝かせ、保護効果を持たせるもの。洗車ではなく、コーティングを行なうため、長期間美しい状態が続くのが魅力。塗装面を守り、艶を出し、濡れても水アカを残さない、この3つが主な特長です。
納車したての新車から、ずっと乗り続けているバイクまで、どんな機種にも対応しています。
施工の対象となる主な部分は、カウルやサイドカバー、燃料タンクなどの塗装面。エンジンやマフラーなど熱を持つ部分は対象外となります。そのため、フルカウルのバイクにはとくに効果がテキメン!
2りんかんが行なうKeePerコーティングのコースは、主に3種類。施工のグレードが異なり、効果・料金も変わってきます。また、それぞれのグレードで、ネイキッド・セミカウル・フルカウルによって価格は異なります。
※スクーターはフルカウルに含まれます。愛車がネイキッドかセミカウルか、セミカウルかフルカウルかどちらになるのかあいまいな方はサービス実施店にご相談ください。
下の価格表は、基本料金のみを載せています。オプションとして、ホイールコーティングや、スクリーンコーティングなどもあり。また、燃料タンクのみ、カウル部分のみなど、部分施工にも対応しています。
① クリスタルキーパー
【税別料金】 | ネイキッド:14,800円 セミカウル:18,800円 フルカウル:20,800円 |
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【持続効果期間の目安】 | 約1年 |
【施工時間(ネイキッドの場合)】 | 40分~ |
【コーティング層】 | ガラス被膜+レジン被膜の2層 |
コーティングが塗装の身代わりになり、愛車を守る!
もっともリーズナブルなクリスタルキーパー。その被膜は、ツヤを出すのとともに塗装の身代わりの役目を果たし、塗装面を守るというのが特徴。水シミにも効果があり、雨天走行後の洗車もラクラク。持続効果は約1年。
② ダイヤモンドキーパー
【税別料金】 | ネイキッド:29,800円 セミカウル:34,800円 フルカウル:37,800円 |
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【持続効果期間の目安】 | 約3年 |
【施工時間(ネイキッドの場合)】 | 60分~ |
【コーティング層】 | 高密度ガラス被膜+レジン被膜の2層 |
高密度ガラス被膜で深いツヤを生み、紫外線にも強い!
クリスタルキーパーよりも密度の高いガラス被膜によって、塗装面のツヤを損ねる微細なキズや凹凸を埋めて平らに。結果、深みのあるツヤを出し、酸性雨や紫外線からも塗装を守ります。
③ Wダイヤモンドキーパー
【税別料金】 | ネイキッド:39,800円 セミカウル:45,800円 フルカウル:49,800円 |
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【持続効果期間の目安】 | 約3年 |
【施工時間(ネイキッドの場合)】 | 90分~ |
【コーティング層】 | 高密度ガラス被膜+高密度ガラス被膜+レジン被膜の3層 |
究極のKeePerコーティング!
ダイヤモンドキーパーの「高密度ガラス被膜」の施工を2重で行ない、3層構造を作り出す贅沢コース。より強靭なコーティングとなって塗装面を守りつつ、ツヤや輝きはさらにアップ。
なお通常オプション扱いとなる、ハンドルまわり、フェンダー、フレーム、ホイール、レンズ部まですべてインクルーズドされた特級コース「Wダイヤモンドキーパー プレミアム」も用意されています。
「ダイヤモンドキーパー」施工の流れ
施工を行なう車両は、美環さんが長年乗り続けるホンダ「CBR250R」。この車両は2010年に登場した初期型で、年式を思えば充分綺麗に乗っているといえますが、塗装面には相応のくすみが見られます。
選んだコースは、真ん中のグレードに当たる「ダイヤモンドキーパー」です。
ちなみに、新車の納車直後にKeePerコーティングを行なうお客さんも多いそう。おろしたての新車なら、その輝きをさらにアップし、塗装面を守り、しかもキレイな状態が長続き。新たなバイクライフのスタートダッシュをきるのに、賢い選択かもしれませんね。
それでは、施工の流れを見ていきましょう!
① 洗車・脱脂
まずは洗車です。まったく汚れていなくても洗車は行なわれます。逆にいうと、汚れている状態で持ち込んでOK。事前に自分で洗車をしておく必要はありません。
洗車後は脱脂作業へ。コーティングするガラス被膜をしっかりと吸着させるための下準備です。
② 高密度ガラス被膜のコーティング
「ダイヤモンドキーパー」コースは、2層の被膜によりコーティングされます。まずは、高密度ガラス被膜の生成。塗装を守るのとともに、輝きを出すための核心です。
小さなスポンジを使って、少しずつ塗布していくのが印象的でした。
③ レジン被膜のコーティング
ガラス被膜が完成した後、2層目のレジン被膜へと移ります。この層はツヤを深めて、シミや水アカを防ぐ役割を務めます。
「クルマに比べて表面積が少ないバイクの方が楽なのかな」と思ったのですが、どうやらちがうようです。バイクは曲面が多く、むらなく塗布していくのに神経を使うそう。手が入りにくい部分も多いですしね。だからこそ、小さなスポンジを使っているわけです。
ちなみにこのレジン被膜のコーティングは、希望をすれば、未塗装面にも無料で施工してもらえます。色褪せが蘇るようにサイドカバーは黒さを取り戻しました。
ただ、塗装面と同様の品質は保証できないとのことなので、その点はご了承を。
オプションのホイールコーティング&スクリーンコーティング
今回は「ダイヤモンドキーパー」の基本セットに、オプションのホイールコーティングとスクリーンコーティングも追加。
それぞれカウルや燃料タンクに使われたものとは別の専用コーティング剤を使って施工されます。
「ホイールコーティング」は、リムを中心に手が届く範囲で行なわれます。スポークホイールの場合、スポーク一本一本は対象外です。
ホイールは汚れやすくて掃除が面倒な部分ですよね。KeePerコーティングを行なうことで、その後の洗車はうんとラクになりますよ。
「スクリーンコーティング」は、長年紫外線を受け続けて黄ばんでしまったスクリーンにも効果を発揮。透明感が増します。
また、スクリーンコーティングにはヘッドライト・テールランプ・ウインカーのレンズ部分が含まれるのも嬉しいポイント。間近で施工作業を見ていましたが、とくに効果を大きく感じられる部分だと思いました。
今回のCBR250RのKeePerコーティング施工費用(金額は税込)
「ダイヤモンドキーパー」(フルカウル)基本料金 | 41,580円 |
オプションのホイールコーティング | 12,320円 |
スクリーンコーティング | 3,300円 |
合計 | 57,200円 |
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「ダイヤモンドキーパー」ビフォ&アフター
KeePerコーティング「ダイヤモンドキーパー」施工完了!
施工後の愛車を見た美環さんの第一声は「新車みたい!」でした。コーティングされた部分は、カウル、フロントフェンダー、燃料タンク、未塗装面のサイドカバー、未塗装面のアンダーカウル(ここまでが基本セット)。
さらに、オプションでホイール、スクリーン、灯火類のレンズまでピカピカに。写真ではどうしても伝わりにくい部分がありますが、美環さんのコメントも大げさではなく、施工前と施工後を見比べると「5年~10年くらい年式が新しくなったかな?」と思わせる輝きを放っていました。
しかも今回の「ダイヤモンドキーパー」コースは、3年間の持続効果が期待できるもの。撥水力もグンと高まります。雨天の走行などで汚れてしまっても、水でさっと流して吹き上げれば洗車は完了。水アカは残りません。
いまもし、あなたが「徹底的に愛車をキレイにしたい」とか「愛車がヤレてきたな」とか思っていたら、施工を検討する価値は大ありです。
自分でワックスがけを休日に行なうのも楽しいけれど、ムラが出たり思ったように仕上がらないこともあるでしょう。KeePer独自技術のコーティング剤は、車体を傷つけることはありませんし、施工はプロの手によって行なわれます。
楽しいバイクライフをおくるには、まず愛車をちゃんと愛せることが一番大事。バイク専用KeePerコーティングで、おめかしした愛車を愛でてみませんか?
文:西野鉄兵/写真:松川 忍/モデル:美環