別物の、バイク。でも、純正のような安心感
CT125オーナーでもある編集長稲垣が早速試乗。稲垣は、CRF50FやKLX110を改造するミニモトカルチャーが流行ったとき、散々チューニング車両のインプレもしてきたとのことです。
「エンジンをかけた瞬間、これはCT125ではないなって思った。明らかに音が、125ccとは違う。野太く、一発一発がしっかり重い音がするから、どちらかというとストロークアップしているような音質。原付2種の排気音ではないね。ブリッピングしてみても、かなりレスポンスが鋭いように思った。こんなエンジンで大丈夫なんだろうかというのが、第一印象だ。チューニングされたミニのエンジンってバカにできなくて、車体の小ささ・軽さが相まって、想像以上に化け物マシンになっちゃうことが多い。CRF50Fベースにフルチューニングした車両なんて、まともに走らせるの大変なんだよ。
ところが、このCT181は走り出してみると、見事にその想像を裏切られた感じだ。というのも、エンジンのパンチ自体はCT125とそう大差ないんだよ。トルクが分厚いって表現が一番あってると思う。ドカーンとトルクが出るんじゃなく、じわっと出る。もし、ホンダが181ccのカブをつくったらこんな仕上がりだろうな、って思ったね。開けすぎてフロントリフトしちゃう、なんてこともないと思う。意図的にフロントリフトさせようと思えば、125より全然楽なはず。普段つかいしても、まったく問題なさそう。FICONの設定が、よくできているんだと思う。キャブ車でボアアップしたら、こんな風には仕上がらないと思うんだよね。さらに言うと、CT110時代の車体とはまったく剛性感が違うから、181ccのエンジンを積んでも全然不安感がないんだよ。十分にマッチすると思う。まるで、150cc版が企画されているかのように、自然。正直CT125ってこの穏やかで伸びのいいエンジン特性がすごく気に入っているので、この純正っぽさがしっかり残ったエンジンは、すごく好印象だった」とのこと。