ほぼ同じ状態からの比較だからというのもあるけど、明らかにその柔軟性は異質だった。サンデーライダーのなかでも下の下クラスの僕でも、この柔らかさは体感できる。それが、いいことなのか悪いことなのかは、1ヒート(10分)目ではよくわからなかったというのが正直なところである。だいたい10分全力で攻めると、腕が上がり始めるのだが、それは少ないような気がした。

画像2: サンデーライダーならば、コーナーの怖さが和らぐ

はっきりメリットを感じ取れたのは2ヒート目だった。乗り慣れたコース富津SSは、全日の雨で荒れていて、下の下レベルの僕ではなかなか攻めづらいのだが、気づいてみるといつもよりもスピードに乗っていることにきづいた。コーナー入り口にあるギャップ、バンク内にあるギャップ、出口にあるギャップそれぞれで、ハンドルが振られる感が少ない。というか、荒れている感触が情報としてハンドルに伝わってきづらい。まるで、ハンドルをオブラートに包んだといったらいいのだろうか。当然、柔軟性が上がっているだけなので、大きなギャップは感じ取ることができるし、ちょうど良い具合にノイズを消してくれているという表現が正しいだろうか。

特に、ハンドルを若干こじらなければいけないようなシチュエーションで、スムーズさが違ったように思う。オフロードバイクの場合、若干ギャップに振られながら操作することになるわけだけど、その伝わりかたがマイルドなので、恐怖感が薄い。まだまだ攻めても大丈夫だよ、と言われてるようでいつもよりライダー先行の姿勢でバイクに乗ることができた。

僕は、昔からモードに入らないと全然タイムがでなくて、キブン屋なんだけど、このハンドル交換はモードに入るためのスイッチになってくれたみたいだ。たぶん、いろんなことを怖い怖い、と思いながら乗っているからだろうと思う。

開発時、テスト走行で出たコメントとしてはIAクラスのライダーだと、2.5mmのテーパーだと情報が伝わりづらいので、3mmのほうがいいだろうとのコメントが出たそうだ。これは、僕もそう思う。ただ、ガレの多いエンデューロや、長距離走るラリーなどであれば、2.5mmをトップライダーが試す価値も十分にあるだろう。

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