エンジンモードは4種類
それに付随するトラコン、スロットルレスポンスが秀逸
ライディングモードはストリート、レイン、オフロード、そしてオプション設定のラリーが表示されている(Rではラリーモードが標準装備)。
簡単に言ってしまうとストリートは標準設定。ここから、好みや環境に応じて調整していくのだが、レインは当然、濡れた路面を走行するときに走りやすい特性になっていて、リアタイヤがスリップする許容範囲が小さく設定されている。わかりやすく言うと、ちょっとでも滑ったらトラクションコントロールが介入して滑りを抑制してくれる。スロットルレスポンスも良い意味で「ダル」になっている。こちらは、雨の日に走っていないので体感でのインプレは割愛させていただきたい。
また、オフロードではリアタイヤのスリップに対するトラクションコントロールの介入が遅く、レイン同様にスロットルレスポンスは良い意味でダルい。また、これはあくまでエンジンモードの設定なため、リアタイヤのABSをカットするにはABSの設定をオフロードにする必要がある。
正確に計測していなく申し訳ないのだが、ストリートモードと比較すると、4000回転60km/hに到達するまでの時間が長くかかるフィーリングだった。
林道などを想定した場合、このオフロードモードの恩恵はとても大きい。フラットな砂利路面でのゆるいコーナーや、不意に現れるちょっとしたぬかるみ、カーブミラーのないブラインドコーナーなど、林道によくあるシチュエーションで、このダルいスロットルレスポンスと、トラクションコントロールの設定は安全かつ楽しく走るのに大きな意味があるだろう。
また、オフロードではないが、都会の渋滞でちびちび進まなければならない時などには、このダルいスロットルが疲労軽減に大変役立ってくれた。