カブのナンバーは、割れる!?
昨年、いつものようにCubyさんで取材してたらナンバーの話になったんですよ。そこで積年の疑問をぶつけてみたんですね。
ナンバーについてる枠って、なんのため? と。
90とか70とか50とか、いわゆる古いカブのナンバーは、ベースをつけないと振動で割れますよ。経験上、かなりの確率で割れます。
ナンバーベースを付ければ、割れにくくなるので、付けといた方が良いですよ。
ドレスアップとして装着される方も多いですが、見た目だけじゃなく割れ防止の効果もあるので、装着オススメです。
まじっすか、じゃあ買います付けます。
そして早1年。
すっかり付け忘れてたけど、大きな取材の合間でネタがないので、やっとナンバーベースを取り付けようかと。そもそもこないだ曲がってたことに気づいてしまったし。
ナンバーベースといえば、道路運送車両法改正でナンバー表示の新基準ができてますよ。
原付のナンバーは「課税標識」といって、自動車のナンバーとは意味合いが違うから、適用外かもしれないですけどね。
ナンバーって排気量で意味合い違うんですか? なるほど、調べてみたらJAFのサイトに説明あった。
とはいえ、適用の有無にかかわらず、よりしっかりとした基準に合わせた方が良いですよね。ナンバープレートベースも新基準対応品が増えてますよ。
以前購入いただいたのは、こういう爪付きタイプだったと思うんですが、
新基準に合わせて、今はこういった爪のないタイプが主流になっています。
なるほどなるほど。ナンバーベースにも時勢に合わせて色々刷新されてるのね。
では道路運送車両法改正におけるナンバープレート表示義務の新基準について確認してみます!
せっかく買った爪付きのが使えなかったらイヤだし。
まずナンバーベース(ホルダー)とナンバーフレームの違い。
今回は、ナンバーベースとナンバーフレームって言葉がたくさん出てくるので、ちょっとおさらい。
ナンバーベースには、ナンバーホルダーやライセンスプレートとか、いろんな名称があるけど、本記事ではナンバーベースに統一。
で、次にナンバーベースとナンバーフレームの最大の違いですが、ずばりナンバーの表示面に被るかどうか。
ナンバーベースは、ナンバーステーとナンバーの間に挟む、ベース部分。つまりナンバーの表示面に被らない。
ナンバーフレームはナンバーを挟み込んで取り付けるので、表示面に枠が被るもの。車とかでよくあるやつ。
微妙なのが振動防止のために下部に爪のついてるタイプ。ちょっとだけ被るやつね。これは広義のナンバーフレームになると思います。
というわけで、ナンバープレート表示義務の新基準についてどうぞ。
ナンバープレート表示義務の新基準は原付にも適用されるの?
ナンバープレートの表示義務新基準について、詳しくは国土交通省の下記ページがわかりやすい。
上記サイトによると、バイクにナンバーフレームは禁止、になるのね。
あと取り付け角度とかもきっちり決まってるので要チェックよ。
次に、表示義務新基準の適用時期についてはコチラ。
引用するとこういう感じ。
令和3年10月1日以降に初めて登録等を受ける自動車に適用
平成33年、つまり令和3年にして西暦2021年ですね。今年の10月1日以降に登録した車両は新基準が適用されってるワケ。
じゃあそれ以前の車両はどうなるか。
令和3年9月30日までに登録・検査・使用の届出がある自動車については、上記基準によらず、自動車の運行中番号が判読できるような見やすい角度によりナンバープレートを取り付けること、また、番号を被覆せず、脱落するおそれがなく、自動車の運行中番号が判読できるフレーム又はボルトカバーを取り付けることができる。
というわけで2021年9月30日以前登録のバイクであれば、これまでの基準通り「見やすい角度で、脱落しないようちゃんと装着して、番号が明確に判別できるナンバーフレームなら装着可能」という認識でオッケーっぽい。
で、そもそもここにある「バイク」って原付を含むのかな、と。
道路運送車両法においては、原付一種及び原付二種は、「原付」であって「自動車」ではないのよね。ちなみに125ccを越えるバイクは同法において自動車扱い。
そう考えると今回のナンバー表示新基準は、原付一種及び原付二種は含まれない気がする。でもやっぱり確認は大事なので、国土交通省自動車局自動車情報課に聞いてみました。お忙しいところありがとうございます。
結論からいうと今回の道路運送車両法でのナンバー表示新基準については、原付一種、原付二種甲、原付二種乙は対象ではないとのこと。
ただし、各地方自治体での条例や、道路交通法、警察の判断などもあるので、絶対大丈夫ってわけじゃないのよ。あくまでも道路運送車両法についての話ね。
筆者の個人的な意見だけど、原付一種及び原付二種には適用されないとはいえ、要らぬ誤解を避けるためにも新基準を意識しても損はないと思いますよ。
ナンバーベースの種類
さて各社から出てるナンバーベースをタイプに分けてざっと紹介。ここで拾いきれてない製品もまだまだたくさんあるぞ。
原付のナンバーは角型と山型、さらにはご当地ナンバーで複雑な形状のものもあるのよ。
そもそも原付&原付二種のナンバープレートってサイズに明確な決まりがないらしいのよ。だからこそ個性的なご当地ナンバーもあるんだけどね。
つまりナンバーベースを買う時には自分のナンバーのサイズを測ってから適合するものを購入ってのが大事よ。
基本的なナンバーベース
ごくシンプルなナンバーベース。新基準に対応するため、爪なしで表示面に一切被らないものが主流になってる。
ご当地ナンバー対応タイプ
ご当地ナンバーはいろんな形状があるので、縁が膨らんでると干渉する場合も。というわけでPOSHのナンバープレート(品番202042)は、ご当地ナンバーに対応可能と明記されてる逸品。平らだぞ。
ご当地ナンバー対応と明示はされてないものの、デイトナの軽量型も縁にでっぱりなし。ご当地ナンバーにも対応できそう。
三角ステッカー付
スーパーカブ110とかの原付二種には後ろに三角ステッカーを貼り付けるんだけど、そのためのスペースが設けられたタイプ。三角ステッカーも付属してるぞ。
リフレクター付
リフレクターがナンバーベースに取り付けられているので、安全度アップ。カスタム車両にも便利。ハリケーンのナンバプレートベース&リフレクター(品番HA5796)は、山型や角型、ご当地ナンバーなどの形状を問わない便利アイテム。
荷掛けフック機能付
積載用に荷掛けフック追加するのが本来の目的っぽいけど、ナンバーベースとしての機能ももちろんあるぞ。プロトのステルスフック(品番PNB002)は、上下どっち向きでも装着できる。
ホンダ純正のナンバー振動防止こだわりアイテム
ついでになんかマニアックなアイテムとかないのかな。Cubyさん、渋いものありますかー?
ナンバー割れ防止ということなら、旧カブにも1997-1998年頃から振動防止ゴムが実装されてたんですよ。
こういうやつね。
ほうほう、ゴムのツノみたいなパーツで下から支えて振動吸収ですね。効果ありそう。
この振動防止ゴムですが、鉄フェンダーの丸目カブであればフェンダーに穴を開けることで装着可能ですよ。
他にもなんかホンダ純正のこだわりアイテムないんですか?
あと、郵政カブに採用されていたホンダ純正ナンバーベースというものもありますよ。
これは、あれですね。わかる人にはわかるこだわりアイテムですね。
実際に装着してみる
さて、手元にあるナンバープレートベースを装着してみよう。
これ、下に爪がついてるけど、上で調べたように原付は適用外だし、そもそも自分のカブは登録が2021年9月30日よりはるか以前。というわけで、文字の判別の邪魔にならなければOKなはず。
2021年10月1日以降に登録の方で、不要な誤解を避けたい場合は新基準適応タイプを選ぶのが良いかも。
装着自体は簡単。
ナンバーボルトを外す→ナンバーベースにナンバーをはめる→車体に装着→完成。
というわけでさくっと完成。市町村によってサイズが違うってのが怖かったけど、ジャストフィットでした。
向かって左のボルトは、前回装着したHEXLOX入りのキャップボルト。
ナンバーベースは色んな色がラインナップされてるけど、アルマイトは、どうしても経年で色が落ちるので、ずぼらな自分は最初からシルバーをチョイス。
爪部分が文字に被らないかだけ心配だったのでチェックチェック。
うん、文字に被ってない。遠くからも判別つくし。もっとも、被ったとしてもアルミだから切ったり削ったりできそうだけどね。
で、せっかく装着したので、ナンバーの振動具合をビフォーアフターで。
まとめ
というわけでナンバーベースを取り付けたので、これで割れにくくなったはず。
だからといて絶対割れないってわけでもないので、くれぐれも定期的な確認をお忘れなく。
レポート:若林浩志