文・写真:西野鉄兵
※今回の記事はR20です。未成年の方、ごめんなさい。お酒は二十歳になってから。また、飲んだら乗るなは絶対です!
大ヒット缶ビール、ネット販売は高騰?
2021年4月に発売されるやいなや、大きな話題となったアサヒビールの『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』。封を開けた瞬間に、泡が立ち上り始め、本当にジョッキに入れたような飲み口を堪能できるすごい商品です。
数量限定での販売だったため、手に入れる前に完売してしまったという方も多いでしょう。西野も発売直後にスーパーを何軒か周り、ようやくゲットすることができました。
ごめんなさい嘘つきました。本当は実家の母親がスーパーを数軒めぐり何本か入手。それを僕が譲り受けました。
しばらくの間、販売休止だったものの、いよいよ再開されます! 再び数量限定ではあるものの、アサヒビールの公式サイトに、今後の発売日が公開されていました。
『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』今後の発売日
・2021年6月15日(火)
・2021年7月13日(火)
・2021年8月3日(火)
・2021年9月7日(火)
2021年6月頭の段階で4カ月分のスケジュールを発表。しばらくは発売直後にダッシュで奪取しないといけなさそうですね!
ちなみにAmazonでは12本セットが出品されているようですが、12本で8000円近くに高騰。1本あたり666円!? 普通なら220円前後でしょうから、驚きです。
自宅で飲むのもいいですが、外で飲むのも美味い! というわけで、ここからキャンプに持っていってみたレポートをお伝えします。
キャンプと「生ジョッキ缶」は最高に相性がいい? 注意点もあり
吹きこぼれに要注意
道中誰とも会話しなかったソロキャン。テントの設営と焚き火の準備ができたら、いよいよ至福の時間が始まります。この一杯のために走ってきたんだー!
「生ジョッキ缶」に手を伸ばし、その開放感と勢いのまま、プシュッ!
開けた瞬間に、全体の3分の1ほどが吹きこぼれました……。
シートバッグの中でシェイクされたのでしょう。勢いよく開封したため、前腕から上腕、わきの下を伝ってTシャツがびちょびちょに。まさに水の泡です。
バイクやクルマで運んだ後は、慎重にそーっとほんのすこーしだけ開けて様子を見るのをおすすめします。
あと「12℃以上は、ふきこぼれ注意!」とちゃんと書いてありました。このとき、完全に常温だったので、ダブルパンチとなったようです。
ちなみにこれ1本しか持っていなかったため、その後の実験はできていません。
でも! まだ3分の2くらいは残っている!
残りの液体もほとんどが泡に。実質3分の1くらいしか残ってないかも。
だけど、味は美味い!
常温だけど、生ビールはやっぱりいいですね。泡もたっぷりで唇いっぱいに、まとわりつくようななめらかさ。キャンプをしながら木陰でひとりビールを飲むという、このシチュエーションもいい。失ってしまった分の名残惜しさも、美味しさをしっかり3倍増しにしてくれている気がします。
初めて飲んだビールは、アサヒスーパードライだったと思います。ビールと言えば、西野家ではスーパードライでした。
成人直後、最初は缶チューハイの方が好きでした。しかし年を重ねるごとに「ビールが苦いだけのもの」という概念を卒業。スーパードライから一番搾り、黒ラベル、エビスやプレモルとその時期その時期でのマイブームがありました。
ごめんなさい嘘つきました。普段はたいてい「新ジャンル」第三のビールです。
再びスーパードライの魅力に気が付いたのは30歳を過ぎて、しっかりビールっ腹になってから。最近は季節限定缶を見つけると、ついスーパードライを買ってしまいます。味は同じなんですけどね。「いろいろ経てスーパードライに戻ってくる」というのは、あるあるじゃないですか?
空になってからが真骨頂か
さて「生ジョッキ缶」は、空になってから役立つのです。
ひと缶あれば、シェラカップなどコップをひとつ持っていかなくてOKだと思います。
プルタブの切り口は全方位で角が丸くなっており、普通のコップのように飲むことが可能。不思議。
普通のプルタブのビールもここに注げば、クリーミーな泡が立ち上る……気がします。当然、もともとの中身とは同じ味になりませんが、正直そこまでこだわっていない僕と同じような人なら、「なんだか楽しい」と思うはず。
洗えば、お茶やコーラを入れたっていいでしょうし、キャンプで作ったスープやラーメンを入れるのもあり。
なかにはこの空き缶を使ってお米を炊いたり、アルコールストーブを自作したりするツワモノもいるよう。工夫次第でいろいろ楽しめますね。
普通の缶でも、刃物で切り開き器を作るキャンパーはいます。でも「ジョッキ缶」なら、ビールを普通に飲み切るだけで、ひとつコップができちゃうんですから楽なものです。
同じ考え方で、口の広い小さなペットボトルの焼酎を好むキャンパーもいますが、あれはアルコール度数が高すぎて、僕には飲み切るなんて到底無理。度数5%のビールだから、手軽なんです。焼酎のミニペットボトルは、それはそれでいろいろ使い道があるんですけどね。
今回僕は、何度かビールやお茶を入れた後、ゴミ箱代わりにしちゃいました。
キャンプって、食材のビニール袋とか、キッチンペーパーやアルコールティッシュとか、ちょこちょことゴミが出るんですよね。
たいていは買い出し時に使ったビニール袋をゴミ袋にするんですが、風対策をしなければならなくて不便だし、なんだかキャンプサイトがみすぼらしくなる。
「ジョッキ缶」の底に石でも入れておけば、しっかり自立して便利。テーブル周りに白い袋がなくなり、見た目も気持ちもすっきり。
タバコを吸う人なら、灰皿としても使えるでしょう。
最終的にはビニール袋に入れてゴミを持って帰るのですが、料理にこだわらないソロキャンならこの缶ひとつでもゴミ箱は事足りるくらい。きっと今後も同じように使います。
【まとめ】再販されたら、キャンパーを含むより熾烈な争奪戦が起きるかも
今回実際にキャンプツーリングに持っていってみて、そのワクワク感や便利さは十二分に堪能できました。間違いなく、キャンパーの間でも大流行するはず。
いま思うことは、世の中のもっとジョッキ缶が増えたら嬉しいなあ、ということ。ノンアルコールビールや清涼飲料水のジョッキ缶も出してほしい。とくにキャンプだったら、絶対に普通の缶よりもいろいろ使えますからね。
ただ、再利用してビールやお酒を入れるのは、普通の缶よりも勢いよく飲めちゃうから要注意ですよ!
文・写真:西野鉄兵